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為替・金利レポート
フィスコ為替市場レポート 2005年3月までの見通し

豪ドル・円相場の現状分析と今後の見通し(2004年12月3日作成)
「貿易赤字の縮小が重要なテーマに」

期間予想レンジ:75円00銭〜82円00銭

<最近の相場動向>

米大統領選挙が無事終了、11月の米FOMC会合で利上げが実施された後もドル売り圧力は強いままとなっており、豪ドル・ドルも強含みとなった。

10月の豪・雇用統計で雇用者数が大幅に増加(前月比で+6.35万人・予想は2.5万人前後の増加)したことも豪ドル相場をサポートした。

豪ドル・円相場は円高・ドル安が進行する中でも79〜81円台での取引が中心となっているが、7-9月期の豪・経常赤字が予想以上に拡大したことやハワード首相やコステロ財務相が豪ドル高の傾向が続いていることに懸念を表明したことで、欧米投機筋が豪ドル買いのポジションを縮小している。

11月16日の講演で豪準備銀行総裁が追加利上げの可能性を示唆したことも好感されたが、豪政府筋が通貨高に懸念を表明したことや日本政府の円売り介入が100円近辺でも実施されないとの思惑が豪ドル・円相場の上値を抑制する一因となったようだ。

<今後の見通し>

豪ドル・円は人民元切り上げに絡んだ円買い圧力の高まりで75円台前半まで下げる可能性もある。しかしながら、この問題については中国が豪ドルの外貨準備を増やす可能性もあり、豪ドル売り・円買いを促す材料とは言い切れない。豪州経済の現状については、雇用情勢は良好であり、住宅・不動産価格の下落も11月までは想定の範囲内であるとの見方が多いが、注意すべきは貿易赤字が毎月20億豪ドル前後の水準を続けていることだ。輸出が特に増えていない事も気になる材料だ。

豪州政府は中国やASEAN、米国を対象とした自由貿易協定の締結を通じて、輸出拡大を目指しているが、これに関して今後新たな動きがあれば、豪ドル相場の安定に寄与するものと考えられる。貿易赤字が月間20億豪ドル前後から、少なくとも15億豪ドル以下に減少しない限り、利上げの条件が揃っていても、豪ドル・円相場にはマイナス材料となりそうだ。豪・貿易収支の動向には今後も十分な注意が必要だろう。

<テクニカル分析>

テクニカル分析

現状認識
  • 豪ドル・円は、上昇トレンドで85.25円まで上昇した後、ヘッド&ショルダーズを形成しつつ次の動きを探る展開となっている。
  • ヘッド&ショルダーズが完成するためにはネックラインである74円付近を下回ることが必要条件であり、今後はネックライン74円付近と上値抵抗線81円付近での推移が予想される。
【メインシナリオ】
  • 戻り売り&押し目買い
  • 現状のレンジ相場が継続すると想定して、80円付近では戻り売り、75円付近では押し目買いのスタンス。
【サブシナリオ】
  • 逆指値注文で「放れに就く」
  • 上放れた場合(抵抗線81円):逆指値注文で買い、ストップ・ロスはダマシに終った場合。
  • 下放れた場合(ネックライン74円):逆指値注文で売り、ストップ・ロスはダマシに終った場合。

 

  • ※なお、以上のレポートのなかでは、米ドルをドル、英ポンドをポンドと表記しています。

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