MONEYKitトップ > from MONEYKit > スペシャルインタビュー > 大使館インタビュー(ニュージーランド篇) フィリップ・ギブソン氏
日本は重要な貿易相手国

現在の日本とニュージーランドとの関係をお話しいただけますか。
まず経済の面で日本とは非常に良好な関係を保っていまして、ニュージーランドにとってトップ3の貿易相手国のひとつです。ニュージーランドは世界有数の羊毛輸出国ですが、日本へは乳製品、とりわけバターやチーズ、粉乳をはじめ、木材、魚介類などさまざまなものを輸出しております。
もちろんそのおかえしとして、日本からは自動車、機械、工業製品などが輸入されているわけでして、日本とニュージーランドというのはお互い補完しあう関係だと思っています。
イギリスの農産物市場として繁栄していた以前のニュージーランドと、イギリスのEC加入後のニュージーランドでは、貿易に対するとり組みが大きく変わりました。自国の生産物を多様化し、自由競争市場で強い輸出力を持つことが、いまのニュージーランドの貿易のありかたです。
日本との関係の中で、注目を集めている分野はどのようなものでしょう。
最近伸びている分野としてはサービス業、先ほど申し上げました映像関係ですとか、観光関係、そして教育などか挙げられます。教育は日本からは年間1万6,000人の英語やその他の学問を学ぶために留学生が訪れており、非常に成長している分野です。その背景には、ニュージーランドが安全であること、それと政治的な側面でも日本とは非常に良好な関係を保っているということもあると思います。
世界から見れば、日本は大きな力を持っている国です。ニュージーランドはそれほどでもないかもしれませんが、長い間にわたってよいお付き合い、友人関係といいますかお互いの主張を言い合えるフレンドシップを築いていると思います。

日本とニュージーランドの間では、多くの都市で姉妹都市の交流がありますね。
それが特に私が強調したい、人と人との関係ということなのです。ニュージーランドと日本は、44の都市で姉妹関係を結んでおりまして、本当に何百という交歓がいつも行われております。それは高校であったり大学であったり、ラグビーのようなスポーツであったり、ホームステイプログラムであったりと、多彩です。私自身も北海道や仙台、大阪などいろいろな土地に招いていただきましたが、どの場所にもよい思い出がたくさんあります。
ところで日本人とニュージーランド人を比較して、将来への生活設計に対して考えかたの違いはありますか。
専門家ではないので良く分かりませんし、正確なことは申し上げられませんが、日本人は貯金好きと一般にいわれていますね。ニュージーランド人はどちらかというと、若いころに家を買って、借金を返していくというような人が多いようです。ですのでお金を貯めたり、投資をするというよりも、まずリアルエステート、家を持とうというところに行き着くんですね。もちろん両国の住宅事情や個人の考えかたの差であって、どちらがよいということではありません。
愛知万博で環境とテクノロジーの調和をアピール
2005年に愛知県で開催される「2005年日本国際博覧会」(愛知万博)に参加が決定しています。ニュージーランドとしては、13年ぶりの万博参加だそうですね。
「ニュージーランド館」という体験型パビリオンを出展します。「ニュージーランド館」は、ニュージーランドのエッセンスを凝縮した空間になる予定で、設計プランも館内に霧が降り注ぐような、美しい演出を準備しています。自然の英知をテーマに15mのスクリーンを設置しまして、ニュージーランドのイメージを絶え間なく流すというようなことも考えています。そのほか、コンピュータを使ったインタラクティブエリアとして、ニュージーランドの情報にアクセスできるコーナーを設けたり、マオリのパフォーマンスを実際にお見せするようなプランもあるので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。

とても楽しみですね。日本におけるニュージーランドに対する理解と親近感がより深まる機会になることを期待しています。
本当にニュージーランド館に来ていただきたいと思っているんですよ。それには理由があって、私たちの美しい環境や景色、あるいは歴史的な文化などを発達したテクノロジーによってお見せするということで、万博の大きなテーマである自然と産業、環境のテクノロジーの調和を、楽しく体験していただけると思っているからです。それは同時に、私たちニュージーランドが追求し続けてきた国のありかた、暮らしのありかたとテーマを共有しているものです。
Phillip H Gibson(フィリップ・ギブソン)
駐日ニュージーランド大使
愛知万博 ニュージーランド政府代表(兼任)
1942年生まれ。オタゴ大学(ニュージーランド、ダニーデン)卒。
1972年、ニュージーランド外務省(現、外務貿易省)に入省。
防衛海外援助欧州課、三等書記官。
1979年、トルボーイズ副首相兼外務貿易省、秘書官。
1981年、ニュージーランド公館(ニューヨーク)一等書記官。
1992年、ニュージーランド大使館(タイ)大使。
1996年、アジア2000年募金、理事長などを歴任。
1999年、ニュージーランド大使館(東京)大使。
2004年、愛知万博、ニュージーランド政府代表を兼任し、現職。
- 大使館インタビュー(ニュージーランド篇) フィリップ・ギブソン氏(1)
- 大使館インタビュー(ニュージーランド篇) フィリップ・ギブソン氏(2)
- 大使館インタビュー(ニュージーランド篇) フィリップ・ギブソン氏(3)
- 大使館インタビュー(ニュージーランド篇) フィリップ・ギブソン氏(4)

