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第2回 Webサービスの達人から見た「人生通帳」の活用法
“利用者の場所”となり得る「人生通帳」
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- 「人生通帳」を見た感想はいかがでしょう?

人生通帳 口座情報一覧
110を超える金融機関など各サービスを一覧できます。
「人生通帳」を使えば、ソニー銀行だけでなく、他の銀行の口座情報も一元管理できますよね。そのように、銀行自身が事業者の壁を越えて情報を統合しようとしているのが興味深いです。117サイトも集めたというのもすばらしい。
これまでは、口座ごとにばらばらになっていて、あちこちのサイトにログインして回らなければなりませんでした。それでは、せっかくインターネットサービスなのに意味がない。その壁を取っ払ったという意味は大きいですよね。
また、他の銀行の類似サービスは、あくまで自分の銀行のオプション的なサービスという印象でしたが、「人生通帳」は「ソニー銀行のサービス」というより「利用者が使っている銀行のサービス」と映ります。そのコンセプトが従来とはまったく違うところだし、新しく感じられますね。
これまでの既存の会社は、一つ一つのサービスを会社側の視点で出してきているように見えます。その上、儲からないものは止めてしまい、結果的に儲かる機能しかなくなってしまっていた。しかし利用者は、全部一括でできる便利なサービスを求めています。
たとえばグーグル(Google)は、儲からないサービスも含めて無料で一括して使えるサービスをどんどん出してきているので、結果的に儲かるサービスも多くの人に使われるようになっています。
金融サービスにおいても同じアプローチが必要だと思っていたので、「人生通帳」のアプローチは楽しみです。
ポイントサービスも同じです。「人生通帳」ではポイントをすべて一元管理できるようにしているので、利用者は「人生通帳」にログインさえすれば把握できる。利用者からすると「自分の場所」と感じられます。利用者にとって自分の家計簿的な場所になる可能性がありますね。「人生通帳」というネーミングも、そんな利用者のためのサービスという雰囲気が出ていますよね。
ゲーム感覚のライフプランシミュレーター
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- このサービスはどういう人におすすめだと思いますか?
お金についてもう少し賢くなりたい人、お金に興味が湧いた人にぜひおすすめですね。ソニー銀行に口座さえあれば何度でも無料で使えるので、好きなだけいじって、いじりながら勉強できます。ゲーム感覚で学べる金融リテラシーを高めるツールと考えたらいいのではないでしょうか。
インターネット以前、多くの情報は企業が握っているのが当たり前でしたが、今はインターネットのおかげでユーザーも大量の情報を容易に入手することができ、ユーザー側がどうするかを選ぶことができます。もちろん「お金のことは分からない」とプロにお任せして丸投げするのもありですが、「人生通帳」を使えばユーザーももっと賢くなれると思います。
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- 「お金に関する情報を預ける」ことに抵抗がある人も多いと思います。自分の金融情報を外に出すという行動についてはどう考えますか?

これまで情報はできるだけ企業に預けない方がいいという考えがありましたが、情報を預けることでもっと便利になるはずです。たとえば、Amazonの商品のレコメンドは、自分が過去に購入した製品履歴を元に表示されていますが、これを出会いと思うかノイズと見るかという価値観の違いだと思います。
大昔は、お金は自分の家の金庫に保管しているのが普通だったと思いますが、現在ではほとんどの人は違和感なく銀行口座に預けていますよね。情報もそれと同じです。情報をネット上に預けておけば、たとえパソコンが壊れても情報はネット上に残ります。それと同じで、お金に関する情報も預けることで有益な情報が得られるようになり、メリットが出てきます。
もちろん、ネット上のストレージを使うという考えは最近のものです。日本ではまだまだ感覚的に信用されていない行為なので、そういうサービスをソニー銀行がやるという意味は大きいですね。得体の知れないベンチャーに情報を預ける気はなくても、ソニー銀行なら預けてもいいと思うのではないでしょうか。
たとえば、米国で注目されている「Mint」というパーソナル・ファイナンス・アプリケーションがあります。これを使うと、ユーザーは自分のクレジットカードの履歴や銀行口座の入出金履歴をサービスに登録することで、「電話回線はあなたの地域ならこれを使った方がいい」「携帯電話の料金プランはこれに変えた方がいい」とすすめてもらえます。これは、サービス提供事業者と利用者がWinWinになる可能性があるサービスですが、おそらく無名のベンチャー企業のサービスなので、多くの日本人は「Mint」には登録しないでしょう。しかしソニー銀行が同じサービスを始めたとしたら使う可能性があるのではないかと思います。
「人生通帳」でさらに良い人生を
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- 「人生通帳」は今後どう変わっていくといいと考えますか?
ここを見ればお金に関する情報がすべて分かるようになるといい。言ってみれば、総合金融アドバイザーです。
たとえば、Edyや生協の宅配パルシステムなどの購入履歴なども入ったりすると便利かもしれない。お金に関する情報という範囲を超えるかも知れませんが、食べた物を管理して栄養バランスの計算ができるという発展の方向もある。そのように、人生をよりよくする提案をしてくれるといいですよね。
つまり、本当の意味での「人生通帳」ですね。お金の使い方で人生は変わります。お金持ちが亡くなった時、相続する子どもが未成年の場合、お目付役がついてお金を管理し、使い方を指南してくれます。そういうことを、こういうサービスがやってくれたらいいと思うのです。
リクルート社の結婚情報サービス「ゼクシィ」には、「結婚までにはこういうことをやっていこう」と、ゴールを決めてやらなければいけないことを順番に教えてくれるサービスがあります。それと同じで、「ここまでにいくら必要」とか、「それまでにいくら貯めよう」とか教えてくれたら助かると思いますね。
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- なるほど、「人生通帳」は、単なる金融サービスというよりも、自分の将来をサポートしてくれるサービスとしてますます可能性が広がっていきそうですね。
さらに、ゲーム的に資産運用などを学んでいけるといいですね。そういう意味では、ゲームは一番進んでいます。AボタンBボタンだけでほとんどの操作ができるし、説明書を読まなくても感覚的に、必要なことはゲームの途中で順番に教えてくれます。あのアプローチで金融を分かりやすく教えてくれたら最高です。
お金は楽しいものです。自分の金融資産を表すグラフが右肩上がりになったら誰でも楽しいと感じるはずです。どうやって黒字を出すかというゲームと思えば楽しくなると思うんですよ。そのように、お金は楽しいと感じているうちに知らず知らず勉強になる、「お金の脳トレ」になるといいと思います。

人生通帳 カレンダー
お金情報をカレンダー形式で管理できます。
それから、買った物を携帯メールで送るだけでお小遣い帳がつけられるサービス「いいめも」のように、いつでもどこでも手軽に自分の資産の管理ができるのもいいかもしれません。「人生通帳」も携帯電話で使えるサービスですが、このように、アプローチの方法が広がるというのは便利ですね。
お金だからといって、通帳や家計簿の形だけでなくてもいい。たとえばカレンダーとか、占い的に使うとか。この分野は、まだまだプロが素人の要望を聞き入れることで色々変わっていけると思いますね。とにかく簡単に、なるべく専門用語はなくしていただきたいです。ライフプランというと敷居が高いので、結婚資金とか未来予想とかに変えるとかもいい。マイホーム購入計画など、個別の目的に絞るともっと分かりやすいかもしれないですね。
個人的には、「金融リテラシー」「ITリテラシー」「英語」は、現代における三大リテラシーだと思います。これからも期待していますので、ぜひお金に関するイメージをもっと楽しいものにしていってください。
インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)
「金融ツールとしてだけでなく、生活ツールとしても役立つ人生通帳に」。「人生通帳」の今後を示唆する徳力さんの言葉に、「人生通帳」の方向性を再確認する思いでした。
さて、第2弾ではマネー誌での執筆だけでなく、女性誌でもご活躍のファイナンシャルプランナー・野尻美江子さんのインタビューをお届けします。それではお楽しみに。
- 人生通帳スタート記念連続インタビュー第1弾 Webサービスの達人 徳力基彦氏
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