MONEYKitトップ > from MONEYKit > セミナーレポート > ソニーバンク投資信託セミナー:2008年2月26日「アジア不動産投資の魅力〜中国現地視察から見えてきたその将来性〜」 > 第2部:中国不動産市場の現状 〜現地視察レポート
政府施設の移転と地下鉄の建設が中国の成長モデル
中国の都市の成長モデルは2つです。ひとつは政府施設を移転させ、その周辺を開発していくこと、2つめは地下鉄を建設し、市街地を拡大していくことです。典型的な都市開発の例である上海の浦東地区の1994年と2007年の様子を比べてみると、歴然とビルの数が違います。東方明珠電視塔の下にまだ広大な土地があり、午後10時から11時の夜中まで工事をしています。上海では1995年に初めての地下鉄が開通しました。現在、交通網はかなり発展してきましたが、まだ地下鉄の路線を拡大しようとしています。
- <中国の成長モデル>

重慶では都市開発中の「ワン・ピーク・ロード」、「北浜1号」、「キャピタランド・モール」を現地視察してきました。
- <重慶(西部)>

ワン・ピーク・ロードの完成予想図です。今、政府施設と住宅棟4つを建設中で、広さは300万平方メートル、東京ドームの64個分もあります。地下鉄を通して地図の中州辺りにある市政府を移し、住宅と2つのコンビネーションで大きな街を作っていこうとしています。建設中の住宅棟の値段は1平方メートルあたり6,500元でしたが、すべて完売しました。購入者は重慶市や地元の人が8割、投機筋と言われる上海、北京の人たちは2割程度です。これまで国から支給された公営住宅に住んでいた中国の人にとっては、住宅の購入は初めての経験です。所得は増えたので、生活水準を上げるため近所にマンションができるから買ってみようか、という人が大半だそうです。実際、平日にマンションのモデルルームに立ち寄ったところ、ひっきりなしに見学者が訪れていました。重慶の住宅需要の高さが伺えます。

出所:CCランド
「キャピタランド・モール」はシンガポールの不動産開発会社が開発した重慶初の商業施設です。4階建てのショッピング・モールで、食料品売場を2階以上に設けて、買い物客が上の階にも足を伸ばすように工夫されています。中国は国土が広いので、日本のように高く建てて上下階を行き来してもらうという習慣はないそうです。1階は専門店、2・3階がスーパー、4階に映画館を作りましたが、2階の食料品売り場は人であふれ返っているのに、4階の映画館はガラガラという状況で、食料品売り場を4階に設置して、下の階への利用を促す似導線を作ったほうがよかったという話を聞かせていただきました。
フランスのカルフールと、アメリカのウォルマートが中国の2大勢力で、キャピタランド・モールはウォルマートがキーテナントです。まだ発展の初期段階なのでしょう。先進国のような高級ブティックが軒を連ねるショッピング・モールというより、安いものがあふれるスーパーマーケットという印象です。
- <重慶/キャピタランド・モール>
- <ウォールマート(2、3F)>

出所:キャピタランド
「北浜1号」は、横浜をイメージした住宅街です。写真は川の側に建つヨーロピアン・スタイルの1戸建て住宅ですが、中国では1戸建ては珍しいそうです。1戸の値段は4,500万円から1億500万円もするそうですが、ほぼ完売しています。以前は中国でマンションを買うと、コンクリートを打ちっぱなしの状態で、内装は自分でやるというものでしたが、日本と同じようにお風呂やキッチンがあらかじめ装備されている状況に変わっています。
- <重慶/北浜1号>
- <概観>

出所:チャイナ・オーバーシーズ
- ソニーバンク投資信託セミナー:2008年2月26日「アジア不動産投資の魅力〜中国現地視察から見えてきたその将来性〜」(はじめに)
- 第1部:アジア不動産投資の魅力
- 第2部:中国不動産市場の現状
- 経済発展の流れは沿岸部から西部・東北部へ
- 政府施設の移転と地下鉄の建設が中国の成長モデル 1
- 政府施設の移転と地下鉄の建設が中国の成長モデル 2
- 都市化の進展で住宅需要が高まるインド
- お客さまからのご質問


