MONEYKitトップ > from MONEYKit > 投信レポート > 「見ると聞くとじゃ大違い!? 現地視察レポート」シリーズ〜第二弾 中東 > 第2回 ドバイ—開発プロジェクト編 2
第2回 ドバイ—開発プロジェクト編 2

左:ペルシャ湾側から見たドバイ市街地。手前は新しいゴールド・スーク(市場)を建設中、左奥の一番高い塔が建設中の「Burj Dubai」。
右:建設中の「Burj Dubai」。どこから見ても大きいです。
現在進められている大型開発物件の中でもひときわ目立つのは、ドバイの街中のどこからでも確認できる「Burj Dubai(ブルジュ・ドバイ:ドバイの塔)」。現在建設中の世界一の高層ビルで、2008年完成予定時には約800mになると言われています(世界一にこだわっているようで、完成時までに他に高いビルが出てくれば更に高くすることも)。8階まではジョルジオ・アルマーニが手がける世界初の「アルマーニホテル」(175室)(2〜3年後に日本にも出来るらしいです)、9〜10階はアルマーニ・プロデュースの家具付分譲アパートメント(144戸)、その上階106階までは居住区、更に上層階には商業施設となるそうです。ゴージャスですね。
そしてこのビルを中心に一帯が大きな街「Downtown Burj Dubai」として開発されています。計画人口3万世帯/約6万人のレジデンスや戸建て住宅、9つのホテル、ビジネスビル、1,200店舗のお店が入る世界最大の巨大ショピングセンター、世界一のゴールド・スーク(市場)、世界一の水族館、オリンピック施設級のスケート場、人工の湖などなどドバイはとにかく“世界一”が好きなようです。六本木ヒルズを一つの「市」、「区」の大きさで造っているといったイメージです。

DowntownBurjDubaiの完成予想図
今回、この「Downtown Burj Dubai」のセールスセンターとこのプロジェクトを手がけている「EMAAR PROPERTIES PJSC(エマール・プロパティーズ)」社(以下、エマール社)にお邪魔させていただき、レジデンスのモデル・ルームを見学させていたただいたり、セールスやIRの担当者からプロジェクトに関する話などを伺うことができました。セールスセンターでは、4畳半位あるプロジェクト完成時の模型を見ながら説明をしていただきました。
3年前は全くの更地だったところに工事は急ピッチで進められています。住居施設の一部には完成し、既に入居済のところもありますが、敷地は広大なので騒音などは気にせず、24時間工事が行われているそうです。

右上:「Downtown Burj Dubai」のセールスセンター
左:完成している「Downtown Burj Dubai」のレジデンス
右下:敷地内のモデルルーム・ベランダから見える「Burj Dubai」の建設現場
「Downtown Burj Dubai」では、「Burj Dubai」を中心にした人工湖の周りにぐるりと、パリのシャンゼリゼをモデルにした沿道にカフェやレストランを配した幅73mの「Burj Dubai Boulevard」(道路)を通し、その両サイドにはマンションタイプのレジデンス群やアラブの伝統的な建築を取り入れた外観の戸建住宅群「The Old Town」、また湖側にもアラブ建築のマーケット、レジデンス、ホテルなどを擁する「The Old Town Island」などができる予定です。この「The Old Town Island」では地上は歩道のみで、車は全て地下を通ることになるとか。

左:高層階のモデルルーム・ベランダから見下ろした建設中の人口湖と「The Old Town Island」
右:カタログに掲載されている完成時のイメージ画。セールスセンターで頂いたカタログはスタイリッシュな写真集のようです。
また、アラブならではなのが、大きな工場のような冷却施設。「Downtown Burj Dubai」内にも、数箇所建設される予定ですが、これは夏季にあまりに気温が高すぎて、水道“水”が、水道“湯”になってしまうそうで、一帯の施設に供給する“水”を冷却するための施設ということでした。ドバイでは「Burj Dubai」のようなプロジェクトがいくつか進められており、このような冷却施設の需要は急拡大中で、同施設関連企業の業績も期待できるかも(?)などという話も出ていました(米GE(ゼネラル・エレクトリック・カンパニー)などが請け負ってるとか)。
ちなみに、これらの居住区の普通の分譲物件のお値段を聞いてみたところ、レジデンスで最も小さい1Room・50m2程で現在約6,000万円。1年前(2007年2月頃)から2倍、2年前(2006年)からは約4倍に高騰してるようです。ドバイでは2001年以降5年間平均すると年率18%前後の勢いで経済が成長する一方で約10%近くのインフレ率。毎年賃貸料が上がって大変です、とガイドさんも嘆いていました。
では、これらの物件、どのような人達が購入しているのでしょうか?まず、自国も含め湾岸諸国から20%〜25%、インド、欧州からそれぞれ20%、残る35%〜40%がアジアなど他地域からの購入者だそうです。
最近ドバイは中東内で【スイス】的な存在になってきており、自国で政治不安が起きた時のための避難先として、イラン、レバノンなどからお金が入ってくるのだとか。
一方、前述の通りの価格急騰の状況からは、当然のことながら投機の目的での購入者も多かろうと想像されますが、エマール社では投機を抑えるため、「Burj Dubai」などの物件では、1戸/1人と販売制限を行っているとのことでした。
また、物件購入者は5〜6割が住宅ローンを利用しての購入だそうで、エマール社には「AMLAK(アムラック)」社という主に住宅ローン専門のイスラム金融の子会社(48%出資)があり、物件の販売時には同社の住宅ローンサービスも提供しているとのこと(この「アムラック」社の収益はエマール社の収益にも大きく貢献していて、“一粒で二度オイシイ”といったところでしょうか)。
「見ると聞くとじゃ大違い!? 現地視察レポート」シリーズ〜第二弾 中東
- 第1回 ドバイ国際空港編
- 第2回 ドバイ—開発プロジェクト編 1
- 第2回 ドバイ—開発プロジェクト編 2
- 第2回 ドバイ—開発プロジェクト編 3
- 第3回 カタール編 1
- 第3回 カタール編 2
- 第3回 カタール編 3
- 第4回 ドバイ証券取引所編 1
- 第4回 ドバイ証券取引所編 2
- 第4回 ドバイ証券取引所編 3
- 第5回 ドバイあれこれ編〜クリーク〜
- 第5回 ドバイあれこれ編〜スークとショッピングセンター〜
- 第5回 ドバイあれこれ編〜建築物〜
- 第5回 ドバイあれこれ編〜王様(首長)〜
- 第5回 ドバイあれこれ編〜コラムその1〜
- 第5回 ドバイあれこれ編〜コラムその2〜

