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投信レポート
「見ると聞くとじゃ大違い!? 現地視察レポート」シリーズ〜第二弾 中東

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第1回 ドバイ国際空港編

今回の訪中東は時間が限られていたため、街の様子などは訪問先を移動する車の中から観ることとなり、表面的なところしか観ていないかもしれませんが、それでも“百聞は一見に如かず”。車窓から見える街の様子に「うわぁー、凄い……!」と二の句が継げないほど驚き、現在進行形の目覚しい中東の発展を十分肌で感じることができました。

まずはアラブへの入口、ドバイ国際空港について。

関西空港から約12時間、ドバイ国際空港への到着は現地の早朝6時頃。着陸前に上空から見えるドバイの街並みは煌煌と明るくオレンジ色の光に浮かび上がっており、「えっ、この時間にこんなに電気が点いていて明るいの!?東京と変らないじゃない!」
これがドバイの第一印象。自分が思い描いている様子とは異なるのかも?中東地域の発展の勢いは自分の想像を超えたレベルなのでは?と思い始めたのでした。
空港に着陸し飛行機から降りた時はまだ辺りは暗く、空港の広さがよく分からなかったのですが、空港ターミナルまでの移動バスに乗ること10分強。この移動時間で空港の広さを体感。
ターミナルに到着し中へ足を踏み入れ、「おっ!」という感じ。建物はとても広く、そしてきれいに整備されたビル。「新興国」「アラブ」という言葉からイメージしていた様子とは全く異なり、とても近代的。でも、アラブの民族衣装(足首まで丈があり、ストレートな形の白いワンピース風衣装に、頭には大判の白い布の上に黒い縄のような輪を被るスタイル)を身に纏った入国審査官を見て、「あ〜、やっぱりアラブの国に来たんだな」と感じたのです。


ドバイ国際空港の入国審査ゲート前

この民族衣装はアラブの国ではやはり正装のようで、入国審査官達は皆この格好で審査のブースに入っていました。女性の審査官も多く働いていて、彼女達は黒いロングワンピースに頭には黒いスカーフという民族衣装でした。我々のスーツみたいな感じなのでしょうか。
さて、入国審査の列に並んで待っている間に、ある窓口に目が留まりました。「Ladies Verification」?そう、イスラム教では女性は夫や家族以外の男性には顔を見せてはならないことになっていますから、これはイスラム教徒の女性専用の窓口で、女性審査官が担当している窓口なのでした。
またもう一つ目に留まったのは、自動改札のような窓口です。どうやらGCC(湾岸協力会議)加盟国内では電子パスポートのようなカードが発行されているようで、それを所有している人は審査官のいない“自動改札”にカードをかざして入国することが可能です(もちろん出国の方にも同様の窓口があります)。GCCがEUのようなアラブの経済圏を目指しての一事例でしょうか。

  • ※このシステムはUAEおよびGCC諸国の国民・住民のほか、事前のビザ取得が不要な33ヶ国の国民が、ドバイ国際空港からパスポートなしで出入国できるというもので、ドバイ国際空港でパスポートを提示し、写真と指紋を提出、料金を払えばカードが入手できるようです。


左:ドバイ国際空港の入国審査ブース。審査官は機嫌悪い?といった感じでしたが、普通の事だそうです。。。。
右:エミネーツ航空の出発ターミナル・カウンター

ドバイ国際空港は、世界各国と中東各国を結ぶハブ空港となっており、約190都市からの乗り入れがあるそうで、かなりの大きさの空港です。50近くのゲートがあり、端の第1ゲートから反対側の端の50番目のゲートまで、歩いて30分ほどかかります。うっかりしていると飛行機に乗り遅れてしまいそうな広さです。
空港施設は24時間オープンしており、深夜早朝にも離発着があるので、一日中人でごった返している状態。免税店街にはお土産ものから日用品を販売するスーパーマーケット的なお店から高級ブランド品店、電化製品のお店まで、まるで大きなショッピング・モールのようです。その空間に、外国から事業、観光で訪れる人、また近隣アラブ諸国から遊びにくる人、そして働きにやってくる人々が入り混じって空港ターミナル内は大変な混雑ぶりです。


朝7時でこんなに混雑している空港ターミナル内(ターミナル内にヤシの木。。。。)


空港ターミナル

ドバイの目覚しい経済発展に収益機会を見出し、海外からいろいろな事業者、投資家が訪れ(日本からも設計・建設など多くの企業が進出しています)、また一方で、ドバイの急激な発展を支える外国人労働者達がインド・パキスタン・イランなどの近隣アラブ諸国からやって来ます。ドバイの人口約120万人(2005年末)に占める自国のアラブ人は2割、なんと8割が外国人とのこと(*)。現地のガイドさんによると、現在の在ドバイ日本人は約3,000人、ガイドさんがドバイに移住した3年前は1,000人程だったそうで、この3年で3倍近くに増えたことになります。街中の猛スピードで発展している様子から、今後も外国からの労働者の数は増えていくのだろうと思います。


左:入国ゲートを出てくると、両脇には両替商や旅行代理店、ホテルの窓口などがずらーっと並んでいます。
右:空港ターミナル内の長ーい動く歩道の壁には不動産物件・車・電化製品などの広告がズラーっと並んでいます。Sony製品の広告も見つけました!この広告、時間で画面が変わるようで、朝ドーハに向かう時に見かけたもの(ブラビア)と、同日の夕方にドーハから帰国した時(ハンディカム)で、同じ場所の広告の内容が変わっていました。

空港内では、世界各国からリゾートを楽しみにやって来た観光客が買い物を楽しみ、ビジネス機会を狙ってやって来たビジネスマンがフライトを待ち、そして近隣諸国から出稼ぎにやってくる外国人労働者達はスーパーマーケットで自国に持ち帰るのでしょうか、大量の日用品を購入していたり、カーペットが敷かれた床で寄り添うように寝ていたり、なんとも雑然としているのですが、建物内はとてもきれいに整備されていて、悪い印象はなく、全体的にはきれいな空港という印象です。


左:早朝7時前のドバイ国際空港出発ターミナル前
右:入国のターミナルを出たところには迎えの車が。きれいな高級車がずらりと並んでいました。


(後方)銀色のくじらが横たわっているような空港ターミナル

そうそう、近隣のアラブ諸国からは労働者だけではなく、旅行者も多く訪れるとのこと。特にイスラムの戒律が非常に厳しいサウジアラビアでは、お酒は勿論飲めませんし、娯楽なども一切無いため、ドバイに息抜きにやってくるそうです。国を出ても宗教が変わるわけでは無いのに、ドバイではお酒も娯楽もOKというのは、不思議な気がします。

さて、成田空港や関西空港よりはるかに大きいドバイ国際空港ですが、現在も拡張工事中。その上更に新しい広大な空港の建設が進められています。その規模たるや4,500mの滑走路が6本、現在のドバイ国際空港の10倍の広さ、世界最大の空港となるのだそうです(ちなみに関西空港は4,000mと3,500mの滑走路が1本ずつです)。そしてエミレーツ航空では、新空港の完成に合わせてエアバスの最新型ジャンボ・ジェット機をなんと40機も発注したとのこと(発注された方も納品が大変ですよね)。なんとも、我々には想像もできないスケールの大きいお話です。

アラブ首長国連邦(UAE)の面積は約83,600km2で北海道と同じ位、その中のドバイ首長国の広さは3,885km2弱で埼玉県や滋賀県とほぼ同じ位です(*)。そこに世界最大の空港が出現します。他のアラブの国に比べ石油埋蔵量が少ないため、早くから石油資源依存脱却を目標に経済政策を進め、今では世界有数の高級リゾート地と認知されるまでに変貌し、また昔からの中東における貿易の重要な中継地として、更なる発展を目指すドバイを象徴しているように感じます。

  • (*)ドバイの人口、アラブ首長国連邦およびドバイの面積などのデータは在ドバイ日本総領事館HPより

<コラム>

〜豪華商品の当たる宝くじ〜


プライベート・アイランドも当たる!?

ドバイ国際空港で入国審査を終えた数メートル先に、ドドーンとポルシェが飾りつけられ置かれていました。
「なんでこんな入国してすぐのところにポルシェ?宣伝かなぁ?」
などと不思議に思いながら通り過ぎたのでした。
翌日、ドーハからドバイへの帰り、チェックイン後のドーハ出国ターミナルの免税店街にも、こちらはBMWが置かれていましたので、ドバイに戻りガイドさんに聞いてみたところ、「日本で言うところの宝くじです。」とのこと。
15,000円1口、月1回の抽選で飾ってある高級車が当たるのだそうです。当たる確率も日本の宝くじよりは良いらしく(?)、人気があるらしい。
「でも、これドバイで当たっても自分の国まで持って帰るのに費用がかかっちゃうよねぇ……。輸送コストも気にならないセレブの方々の楽しみかな。」と思いきや、なんと、当たった場合には当選者の住んでいるところまで届けてくれるまで含まれているのだそうです。いやぁードバイってスゴイです。このくじは街中でも見かけました。
抽選と言えば、空港やショッピングセンターでかなり大々的に広告を打っていた不動産会社。売り出し中のレジデンスの物件を購入すると、もれなくベントレーかBMWが付いてきて、抽選で自家用ジェット、さらにはプライベート・アイランドが当たる!と書かれていました。う〜ん、スケールが違います。(苦笑)

 

「見ると聞くとじゃ大違い!? 現地視察レポート」シリーズ〜第二弾 中東

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