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金利レポート
フィスコ金利レポート 米国金利見通し:2008年2月1日

1月29–30日の定例の連邦公開市場委員会(FOMC)で、FRB(連邦準備理事会)は大方の予想通りフェデラル・ファンド(FF)金利を3.00%(0.5%引き下げ)、公定歩合を同じく0.5%引き下げ、3.50%としました。

声明のハイライトは、「9対1で0.5%の利下げを決定」・「フィッシャー・ダラス連銀総裁は据え置きを主張」・「今回の対応は景気の下振れリスクを緩和し、経済活動を促進するため」・「成長の下方リスクは存続」・「連銀は必要とあればリスクに対処するためタイムリーな対応を行う」・「金融市場には引き続き、かなりの圧力」・「信用市場は逼迫」・「最近のデータは雇用市場の鈍化と同時に住宅市場の更なる収縮を示している」・「インフレは向こう数四半期で緩和すると予想するが、引き続き動向を注視する必要がある」などです。

今回の声明の中で大きな変化は、1月22日の0.75%の緊急大幅利下げ時に「成長の顕著な下方リスクが存続」としたところを「顕著な」という形容詞を除いた点、などです。これは、引き続き「必要とあればタイムリーに」行動する用意はあり、定例会合の間の利下げや大幅利下げを排除するものではない、と解釈できるでしょう。
今回の定例会合から投票メンバーに加わったフィッシャー・ダラス連銀総裁は金利据え置きを主張しました。討議の内容は、今後の議事録である程度明らかになるかもしれませんが、この短期間での連続大幅利下げに抵抗した、と解釈しておきたいと思います。従来フィッシャー総裁以上にタカ(インフレ警戒)派のプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が多数意見に同調し、小幅緩和などを主張しなかったのはやや解せないものがあります。

FRBは、1月22日の緩和が某仏系大手銀行の「違法取引の」損切り売りへのパニック的プットの発動(投資家に売りの機会を提供すること)という一部批判にもかかわらず、追加的大幅緩和に踏み切ったわけですが、もう「ビハインド・ザ・カーブ(緩和が市場の期待に遅れている)」とか、「遅すぎ・小幅すぎ—too late, too little—」などの批判は、もはや当たらなくなっています(「遅すぎ」はもしかしたら当たっているかもしれません)。
バーナンキ議長が率いるFRBは、ここから先、数十年ぶりのクレジットの危機にあって、「過剰に緩和する」可能性があります。それは先々の一定以上のリスク(ドル下落、インフレ)の種をばらまいていることになります。ただ、インフレ・リスクがはっきりしてくるのは当分先のことではないでしょうか。

 2月1日時点1ヶ月後予想
政策金利3.00%2.75〜3.00%
2年債金利2.10%1.90〜2.40%
10年債金利3.59%3.50〜3.90%

株式会社フィスコ
田浦哲哉

※当レポートでは米ドルをドルと表記しています。

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レポート提供:株式会社フィスコ

http://www.fisco.co.jp/

株式会社フィスコは1995年5月に設立された日本では数少ない独立系の金融市場の調査機関として、機関投資家や個人投資家へリサーチサービスを提供しています。

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