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第3部:インド株投資の魅力

講師:ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社
マーケティング部課長 村上啓氏
インド経済をけん引する製造業
経済自由化がスタートしたインド第2の独立の年である1991年以降、インド経済は年平均6%のGDP(国内総生産)成長率を遂げ、2007年も9%前後の経済成長が見込まれています。また、2007年4月に第11次5ヶ年計画がスタートしており、今後も高成長が続くと思われます。この高成長の立役者は、ITや製薬といった知的産業、サービス業です。2006年以降はサービス業に加えて製造業が台頭し、同セクターは12–13%の成長率を遂げており、インド経済をけん引する要素となっています。
- 2003年以降一段と加速する経済成長
- 実質GDP成長率の推移

インド準備銀行のインフレ率の目標値は5%前後です。2007年年初に一時インフレ率は6.69%に跳ね上がりましたが、政府による金融引き締め政策を実施した結果、インフレ圧力は低下し、直近では2.97%と低い水準で推移しています。
為替については、政府による為替介入を控えたため、2007年に入ってからルピー高にシフト(9年ぶりの高値圏)です。自国通貨高は国力が強くなっていることを意味しますが、インドの代表産業であるIT産業は輸出産業なので、収益性の悪化が懸念されています。
- 躍進と変貌を続けるインド経済

世界のGDPランキングでは、インドは8,737億ドル(約104兆円、2006年)で、13番目です。2003年に発表されたゴールドマン・サックスのBRICsレポートでは、インドは2030年頃には日本を抜き世界第3位の経済大国になる、と予想されています。
- BRICsレポートから4年…

日本の2倍の消費力を秘めるインド
インドはいま、中国に次いで世界2番目の人口(約11億人)を誇っており、2025年には世界1位になる見通しです。15歳〜64歳までの生産年齢人口に非常に厚みがあるというのもインドの特徴です。
- 世界最大の人口と若年層主体の豊富な労働力

インドに住む11億人の人々の所得が上がるということは、それだけ消費マーケットの拡大が期待されます。消費の中心となる中間所得層は現在、およそ3億人と日本の人口の2倍で、日本の2倍の消費パワーが潜んでいることになります。
実際に携帯電話の契約者数は急速に増えています。予測では2007年末に2億1千万人になるといわれており、インド政府は今後、2010年までに5億人にまで増やす考えです。
自動車と二輪車の販売台数も拡大しています。現時点では二輪車の販売台数の方が圧倒的に多いものの、インフラが整備され道路事情がよくなり、個人所得が増えていけば自動車販売台数の伸びも加速していくかもしれません。
通常、経済発展のプロセスは第一次産業からはじまり、その後製造業を経てサービス業へつながっていきます。ところが、インドの場合は最初にサービス業(ITや製薬といった、インド人の理工系の力が発揮できるような知的産業)が強くなり、それから製造業が台頭してきました。政府も雇用の受け皿として製造業に期待し、2020年までには30–35%までGDPに占める製造業の割合を増やす考えです。
インドのインフラ投資
- すでに出現しつつある巨大な消費マーケット
- 所得階層別世帯分布

出所:NCAER 2009年度は予測
※NCAERは年間所得が20万ルピー以上100万ルピー未満を中間所得層としています。 
インド経済のさらなる拡大にはインフラ整備が欠かせません。製造業が台頭しても道路事業が未整備のままだと輸送能力が低下しますし、電力不足が解消されなければ生産性が落ち込み、外国企業も進出をためらうでしょう。政府は第11次5ヶ年計画で60兆円と、前5ヶ年計画の約2倍の資金を投入し、インフラの整備を進める予定です。
- さらなる成長に必要なインフラ整備
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5ヵ年計画におけるインフラ投資額
出所:インドインフラ委員会第10次5ヵ年計画
(2002–2006年)第11次5ヵ年計画
(2007–2011年)伸び 電力 2兆9,185億ルピー 6兆1,653億ルピー 2.1倍 道路 1兆4,489億ルピー 3兆1,182億ルピー 2.2倍 通信 1兆2,341億ルピー 2兆6,700億ルピー 2.2倍 鉄道 1兆1,966億ルピー 2兆5,800億ルピー 2.2倍 灌漑 1兆1,150億ルピー 2兆2,313億ルピー 2.0倍 水道、衛生 6,480億ルピー 1兆9,913億ルピー 3.1倍 港湾 410億ルピー 7,394億ルピー 18.1倍 空港 677億ルピー 3,475億ルピー 5.1倍 倉庫 482億ルピー 2,238億ルピー 4.6倍 ガス 871億ルピー 2,050億ルピー 2.4倍 合計 8兆8,052億ルピー 20兆2,717億ルピー 2.3倍 -
インドのインフラ整備計画
出所:インド財務省道路 - デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタの4大都市を結ぶ幹線道路の整備(総延長5,846km)。近年完成予定。
- 東西、南北に結ぶ幹線道路の整備(総延長7,300km)。2009年完成予定。
鉄道 - デリー〜ムンバイおよびデリー〜コルカタ間(2,700km)に高速貨物専用鉄道を建設予定。
空港 - ベンガルールとハイデラバードの郊外に新空港を建設中。2008年完成予定。
電力 - 総発電量4,000メガワットの大規模な発電所の建設(5件)を計画中。

- ソニーバンク投資信託セミナー:2007年12月20日「ブラジル・中国・インドの魅力に迫る!」(はじめに)
- 第1部:ブラジル株投資の魅力
- 第2部:中国株投資の魅力
- 第3部:インド株投資の魅力
- インド経済をけん引する製造業
- 3年間で6倍に拡大したインド株式市場


