MONEYKitトップ > from MONEYKit > ファンドマネージャーインタビュー > ファンドマネージャー・インタビュー Marc Doman氏 > 歴史の浅い欧州のMMF市場の成長力に期待
歴史の浅い欧州のMMF市場の成長力に期待
MONEYKitベーシック(米ドル)
MONEYKitベーシック(ユーロ)
- ――
- MMFに投資する魅力とは?
当社のMMFの魅力ということでお話しすると、大きく3つのポイントが挙げられます。まずひとつは安全性。ファンドにおいては、異なる資産、また同じ資産でも複数銘柄に分散投資し、その時点で最良と判断されるポートフォリオを組んでいます。先ほども申し上げた通り、当社のMMFは3つの格付け機関からAAAを取得しています。2点目は利回りの高さ。機関投資家向け市場並みの利回りを得ることが可能です。3点目として流動性が挙げられます。即時換金することができるだけでなく、換金の際に制限や課金はありません。
- ――
- 金利商品であるMMFに投資するに当たり、今後の米国、欧州圏の金利見通しをお聞かせください。

米国では、2008年に恐らく合計0.75〜1.0%程度の利下げがあるのではないかと見ています。
一方の欧州圏は予測しづらい状況です。ECB(欧州中央銀行)はインフレを懸念しており利上げをしたがっているものの、経済を冷やしてしまうリスクもあるため、しばらく様子を見る可能性があります。見通しを立てるのは難しいところですが、恐らく2008年に0.25%程度の利上げを2度ほど実施するのではないでしょうか。
- ――
- 最後に、MMF市場の今後の見通しはいかがでしょうか?
1970年代に誕生し長い歴史を持つ米国のMMF市場に対し、欧州のMMF市場の歴史は浅く規模もそれほど大きくありません。米国のMMF市場は10月末に3兆ドル弱、日本円にして300兆円ぐらいの規模がありますが、欧州のMMF市場は55兆円程度です。
しかし、ここ数年の欧州のMMF市場の成長には目を見張るものがあります。図で見るとわかりやすいでしょう。2000年から2005年の成長のカーブは緩やかでしたが、それ以降のカーブは急な右肩上がりになっていることがよくわかります。2007年9月時点では4,500億ドルほどの資産残高でしたが、10月末には約5,000億ドルに増えました。1カ月間で500億ドル、日本円にして5兆円強増えたことになります。
これは、銀行が販売会社としてMMF市場への参入してきたことが原動力となっていると見ています。現在、欧州におけるMMFの主要な投資家は企業ですが、今後は個人保有の残高も増え、いずれは米国と同規模、あるいは米国を超える市場に成長すると期待しています。日本の投資家の皆様にも、米ドルやユーロといった外貨建MMFの存在を更に身近に感じて頂ければとても嬉しく思います。
欧州におけるMMF市場の拡大

出所:European Money Fund Report―iMoneyNet

Marc Doman(マーク・ドーマン)氏
AIMグローバル マネジング・ディレクター(AIM Global Managing Director)
1982年より運用業務に従事。Invescoグループの別部門においてファンドマネージャーを務めた後、96年にAIMグローバルに入社。現在、AIM短期金融商品運用チームの責任者の一人であり、AIMグローバルの英国、欧州、中東およびアジア地域のビジネス展開の責任者を務める。また、IMMFA(Institutional Money Market Fund Association)(*)の設立者の一人であり、執行委員も務める。
- (*)IMMFAは欧州のMMF提供会社の協会であり、クオリティの高い商品の提供、ファンドデータの提供、MMFビジネス発展のための政府などへの働きかけ等を行っています。
(このインタビューは2007年11月26日に行なわれました)
- ローン債権の貸出対象拡大がサブプライム問題の発端に
- 3つの格付け機関から評価された厳格な管理・運用プロセス
- 歴史の浅い欧州のMMF市場の成長力に期待
- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


