MONEYKitトップ > from MONEYKit > ファンドマネージャーインタビュー > ファンドマネージャー・インタビュー Marc Doman氏 > 3つの格付け機関から評価された厳格な管理・運用プロセス
3つの格付け機関から評価された厳格な管理・運用プロセス
MONEYKitベーシック(米ドル)
MONEYKitベーシック(ユーロ)
- ――
- 御社の運用するMMFのポートフォリオには影響はありましたか?
結論から言うと、当社が運用するMMF(マネー・マーケット・ファンド)には、直接的な影響は全くありませんでした。もちろん、投資を行っているABCPのデフォルトなどの問題も起こりませんでした。
これは、当社の徹底したリスク管理体制の結果であると自負しています。当社ではサブプライム問題が発生したとき、自社のファンドがサブプライムローンを担保とする証券などにどれぐらいのエクスポージャーがあるのかを把握していました。我々は、実際に投資しているABCPなどの債券そのものだけでなく、その先にある資産までしっかりとチェックしているのです。
当社では、今回のような問題が起きていない時でも常に、リスクを正確に把握しコントロールする体制がとられています。そのひとつがイベントリスクマネージャーというチームを設けていることです。このイベントリスクマネージャーが、各国の経済状況や政治動向を常にチェックし、ファンドの運用に与える影響を分析しています。
- ――
- しっかりとした運用・管理体制が重要ということですね。
その通りです。当社のMMFは、ポートフォリオ管理と信用リスク管理という2つのチームにより運用を行っています。ポートフォリオ管理チームは市場連動性の分析を行い、流動性についての見通しをたて、投資戦略を確認しながら、ポートフォリオのリバランスなど日々のポートフォリオ管理を行っています。一方の信用リスク管理チームは、投資対象証券の発行体の調査・分析などの信用調査を担当しています。当社のMMFは、この信用リスク管理チームが承認した証券でなければ投資することができません。
具体的には、信用リスク管理チームのアナリストが発行体の調査・分析を行い、リサーチ・レポートを作成します。このリサーチ・レポートをもとに短期金融商品投資管理調査委員会(CMRC: Cash Management Research Committee)と呼ばれる委員会が対象となる発行体の発行する証券への投資の可否について議論・検討をします。CMRCの出席者全員の承認が得られて初めて、投資が可能となります。この投資可否の判断のプロセスには大体6週間〜8週間はかかり、非常に厳しいものになっています。
新規の銘柄に対してだけではなく、保有銘柄に対しても常に厳しいモニタリングを行っています。組み入れている証券の発行体の格下げなどにより、投資基準の最低限の信用リスク要件を満たせなくなった場合には、その銘柄は監理銘柄となって追加購入できなくなり、経過がモニタリングされます。その間に発行体の財務状況が改善されるなど要件を満たせば、監理銘柄から脱し、投資許可リストに復帰することが可能です。一方で、悪化したまま改善が見込めなければ投資対象銘柄から除外されることになります。ただし、実際に保有銘柄が投資適格銘柄から除外されるようなケースは5年に一度あるか無いかで、そう頻繁に起こるものではありません。何故ならそのような発行体は、通常調査の初期段階で投資対象外とされるからです。
以上のような厳しいプロセス、モニタリング体制が当社の最大の強みです。今お話してきたポートフォリオ管理能力や運用プロセスが評価され、当社の運用するMMFはスタンダード&プアーズ、ムーディーズ、フィッチの格付機関3社から最高位のAAAの格付を取得しています。
AAAの格付を取得するのも難しいことですが、格付機関からの評価を維持することも大変です。当ファンドに関しては、AAAにふさわしいファンドであるかを、3つの格付機関が日々モニタリングしています。また、当社からは格付機関に対し週次など定期的にレポートを提出しており、これらによって常に厳しいチェックを受けています。
運用・信用リスク管理プロセス

ファンドの安全性
| 特徴 | 内容 | AIM独自要素 | |
|---|---|---|---|
| 格付け:AAA | Standard & Poor's | AAA/MR1+ | 管理能力や運用プロセスが評価され、ポートフォリオは3社よりAAAの格付を取得しています。 |
| Moody's | Aaam | ||
| Fitch Ratings | AAA/V1+ | ||
| 一定の基準価格 | US Dollar Portfolio | $1.00 per Share | マーケット変動に耐え得るよう、ポートフォリオには毎週ストレステストが行われています。 |
| Euro Portfolio | €1.00 per Share | ||
| Sterling Portfolio | £1.00 per Share | ||
| 2つの独立した運用チーム | 運用チームから独立したクレジット管理 | これら2つのチームの信用力調査が混同されることはありません。 | |
| 管理体制 | UCITS, IMMFA (& US Rule 2a-7) | 社内運用ガイドラインを設け、遵守しています。 | |
出所:AIM Global提供資料
- ローン債権の貸出対象拡大がサブプライム問題の発端に
- 3つの格付け機関から評価された厳格な管理・運用プロセス
- 歴史の浅い欧州のMMF市場の成長力に期待
- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


