MONEYKitトップ > from MONEYKit > ファンドマネージャーインタビュー > ファンドマネージャー・インタビュー 西村易眞氏 > 投資効率を考え、人より半歩先を見つめる
投資効率を考え、人より半歩先を見つめる
- ――
- なぜ、ファンドマネージャーという職業を選ばれたのでしょうか?
運用業界には以前から興味がありました。私が入社した頃はポートフォリオ理論などがメジャーになりつつある時代で、投資信託業会に変化の兆しが見える時代でした。金融商品が多様化していく――そんな拡大性に魅力を感じました。なかでもファンドマネージャーの仕事は金融の最前線にいて、自分の判断が尊重され、反映されていくところが魅力的でした。
投資判断というのは人によって異なります。例えば企業が業績を上方修正したとき、“買い”と判断する人もいれば、すでにその時点の価格に折込済みだから“買わない”と判断する人もいます。将来を予想し、判断したことの結果が半年後や一年後に分かるわけですが、自分の予想した通り、その判断が間違っていなかったときはやはりうれしいですね。この感慨を得たいという想いが仕事の原動力となっています。
また、私の場合はアナリストも兼業しているので、企業取材を通じて多くの経営トップの方々と会う機会に恵まれていることも魅力です。普段なかなか会えないような方と面会させていただき、しかもパーソナルな部分に触れることができます。経営トップの考え方によって企業の将来は大きく左右されますから、経営トップの方々に直接お会いしお話を伺うことは投資判断をする重要な材料となり、また自分自身を高める貴重な経験にもなっています。
- ――
- 運用する際に心がけていることはありますか?
ファンドマネージャーという職業は、人よりも先を予測して行動しなければなりません。とはいえ、あまり先走り過ぎても良い結果は生まれません。
例えば中国の経済発展で資源価格が上昇しています。このことは人口動向などのデータによって10年以上前から推測されていました。10年先のことを予測して投資し、10年後に花を咲かせるというのも投資の考え方のひとつなのかもしれません。しかし、投資効率としては10年先ではなく、1年先の方がベターな場合もあります。そこで一歩先ではなく、半歩先を見る力も必要と考えます。
- ――
- ご自身のどんなところがファンドマネージャーに向いていたと思いますか?
ファンドマネージャーという業務に向いていない性格があるとは必ずしも考えません。それよりも大切なのは、自分の性格を自己分析し、どんな投資判断を下しやすいかを見極めることが大切だと思います。考え方がコンセンサス(世論)に流されやすい性格だと見極められれば、もう一歩踏み込んで考えることもできるからです。私の場合は、どちらかというとコンセンサスに流されやすい性格。だからこそ一歩先に踏み込んで考えたり、逆に一歩下がってものごとを見るようにしています。
相場に対する時も同じです。自身の性向の見極めが重要となります。とくにリスクに対する考え方は、その人の性格が大きく反映されると思います。私は自分の自己分析を怠らないようにしています。

西村易眞氏
みずほ投信投資顧問株式会社 シニアファンドマネージャー兼シニアアナリスト
1988年、朝日投信委託株式会社(現・みずほ投信投資顧問株式会社)に入社。システム運用部に異動した89年から運用に携わる。2005年よりJ-REITの運用を担当する。
(このインタビューは2007年10月18日に行なわれました)
- リスク分散と利回りが魅力のREIT投資
- 指数に連動しやすい資産規模と安定的な分配金
- 好調な景気に支えられ東証REIT指数は上昇傾向
- REITで重視するのは不動産価格よりも利回り
- 上下動するが、中長期的には底堅い動き
- 投資効率を考え、人より半歩先を見つめる
- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


