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1998年と類似する、現在のハイ・イールド社債市場
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- ハイ・イールド社債市場の今後の見通しについてお聞かせください。
ハイ・イールド社債のデフォルト率と、スプレッド(米国債とハイ・イールド債との金利差)の推移(図表2)を見ると、現在はデフォルト率が低水準で推移する一方、スプレッドが急拡大していることがわかります。過去10年を見てみると、デフォルト率とスプレッドの乖離は、その後に大きな流れを生む“潮目”になっていることが指摘できます。
大きな乖離が生じたのは、過去10年では1998年と2002年が挙げられます。98年はアジア通貨危機やロシア財政危機を起因とした大手ヘッジファンドの倒産などがあり、02年には前年以降の米国同時多発テロの影響やITバブルの崩壊、エンロンやワールドコムの破綻と、いずれの場合も資本市場に大きな混乱が起きた時期でした。
しかし、98年の場合はスプレッドが急拡大したことによる乖離であったのに対し、02年の場合はスプレッドの縮小およびデフォルト率の上昇による乖離です。この違いは、乖離が起きた原因がテクニカル要因であったのか、ファンダメンタルズ要因であったのかの違いによるものと言えます。98年の場合は、資本市場内部での混乱にとどまるテクニカルな問題であったのに対し、02年の場合は経済環境そのものが悪化するという、深刻なファンダメンタルズな問題でした。
このように、テクニカルな要因による混乱の場合はスプレッドが高まり、逆にファンダメンタルズな場合はデフォルト率が高まります。歴史的、経験的見地から、今回の乖離は98年の状況に近いと考えられます。
繰り返しになりますが、GDPにおいても雇用の創出においても、米国の景気は堅調さを維持しています。そのため、デフォルト率は今後も低水準で推移すると考えられます。企業の倒産というリスクが小さい環境下で、ハイ・イールド社債は国債と比べて利回りが大きくなり、今後ハイ・イールド社債の投資魅力が増していくと考えています。
デフォルトとスプレッドのグラフ

- テクニカル要因か、ファンダメンタルズ要因か
- 1998年と類似する、現在のハイ・イールド社債市場
- サブプライムショックから立ち直ろうとしている米国経済
- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


