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モーニングスター投資信託レポート 「伝統・安定・成長」欧州経済の現状と今後

必ずお読みください 個別ファンドの重要事項

2007年1月、EU(欧州連合)にブルガリア、ルーマニアが加盟し、EU参加国は27ヶ国に拡大しました。既にGDP(国内総生産)では、アメリカを抜いて世界一の経済圏となっています。各国も、ユーロの外貨準備比率を増やしたり、生産拠点を増強したり、EUの動向に注目しています。
そこでモーニングスター株式会社より、安定した経済力、そして今後の成長力に期待できるEUを中心とした欧州経済についてレポートをお届けいたします。

EUの歴史と今後の拡大

EU誕生の背景

それではまずEU(欧州連合)の誕生までの歴史的な背景を見てみましょう。
EUは1993年に発効したマーストリヒト条約に基づいて誕生した経済、共通外交・安全保障、警察・刑事司法を中心にあらゆる分野で加盟国が統合を目指す共同体です。
EU誕生の原点は第二次世界大戦の反省から欧州の平和を維持することを目的に設立されたECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)です。軍需物資となる石炭・鉄鋼を共同管理することで平和の維持が図られました。その後、経済協力を目的としたEEC(欧州経済共同体)、エネルギーの安定供給を目的としたEuratom(欧州原子力共同体)が相次いで設立されましたが、1967年のブリュッセル条約でEC(欧州共同体)を設立して3つの機関を統治する体制へと変わりました。
そして、経済協力以外の分野(共通外交・安全保障、警察・刑事司法)でも共同体制をとることを目的にEUが設立され、現在に至っています。

EUの現況

EUの加盟国は2007年8月現在、27ヶ国を数え、加盟国の総GDP(国内総生産)は2006年現在、1,700兆円を超えるものとなっています。これは日本の500兆円の3倍以上、更にはアメリカの1,500兆円を超えて世界最大の経済圏となっています。また、人口も今後の加盟国増加を考慮すると、やがて5億人を超えることは間違いありません。
米国、日本に比べ、特に優れているのは財政の健全性です。共通通貨であるユーロの導入国は現在13ヶ国(※1)(以下ユーロ圏)ですが、導入するためには財政赤字、政府債務残高をそれぞれ対GDP比3%、60%と制限されています。例えば、ドイツは2002〜2006年の間、財政赤字制限の3%を越えていましたが、2007年1月1日より付加価値税を3%上げ、2007年上期の財政収支を黒字にしました。
また、貿易収支については2007年6月にユーロ圏が78億ユーロの黒字だったのに対して、EU27ヶ国は94億ユーロの赤字(※2)となっており、ユーロを導入している国とそうでない国で大きな違いがあります。 これらの財政における制限や貿易収支の状況は為替の安定に密接に関連しており、ユーロを導入していない国々がユーロ加入を目指すことでEU全体の経済の安定が期待されます。

(図表1) EU、米国、日本の基礎データ
 EU(27ヶ国の数字)アメリカ日本
人口(百万人)492.8302.7127.8
実質GDP成長率3.0%3.3%2.2%
名目GDP総額14兆4,719億ドル13兆2,466億ドル4兆3,675億ドル
一人あたりのGDP(名目)29,100ドル44,190ドル34,188ドル
財政赤字対GDP比1.70%2.30%2.80%
貿易収支(国際収支ベース)▲917億272万ドル▲7,585億2,200万ドル679億9,700万ドル

出所:EU、アメリカのデータはJETRO(日本貿易振興機構)、日本はIMF(国際通貨基金)、総務省統計局、内閣府

(※1)オーストリア、ベルギー、ドイツ、スペイン、フィンランド、フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、ギリシャ、スロベニア
(※2)出所:欧州統計局

ユーロのメリットを生かした発展

このようにEUの発展はユーロ導入国経済が大きく発展している中、ユーロ導入国においては同一の資本市場を形成することとなりました。異なる国が同一の通貨を使用するメリットとして、導入国間の為替手数料の削減や価格比較が容易になること、域内で労働力が流動することなどが挙げられます。そして結果として国境を越えた価格競争や雇用の促進などが図られ、経済効率性、生産効率性が高まることが期待されます。

今後の加盟国候補とEU拡大

EU拡大は今後も続く方向にあります。現在、加盟候補国としてクロアチア、トルコ、マケドニア、セルビアが挙げられているほか、国民投票で加盟を否決されましたが、スイス、ノルウェーなども可能性はあります。また、欧州委員会はマルタ、キプロスが2008年からユーロを導入することを承認し、そのほかの国もユーロ導入のテスト期間に入るなどEU拡大、ユーロ拡大は今後も続き、欧州地域の経済効率性はますます向上することでしょう。

EU地図
EU地図
EU加盟国
1957ベルギー、ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダ
1973デンマーク、アイルランド、イギリス
1981ギリシャ
1986ポルトガル、スペイン
1995オーストリア、フィンランド、スウェーデン
2004キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア
2007ブルガリア、ルーマニア

出所:外務省

 

 

  • ※当レポートは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。投資対象・投資機会の選択などの投資にかかる最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようにお願いいたします。当レポートは、ソニー銀行株式会社の依頼に基づき、モーニングスター株式会社が独自に作成したものであり、ソニー銀行株式会社の見解や見通しを表すものではありません。当レポートは、モーニングスター株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、モーニングスター株式会社およびソニー銀行株式会社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。当レポートの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答えいたしかねますのであらかじめご了承をお願いいたします。また、当レポートの記載内容は、予告なしに変更することがあります。
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  • レポート提供:モーニングスター株式会社

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