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ファンドマネージャーインタビュー
ファンドマネージャー・インタビュー (DIAMワールド・リート・インカム・オープン)佐藤紀行氏 興銀第一ライフ・アセットマネジメント REIT運用グループ グループリーダー 兼 株式投信運用グループ シニアファンドマネージャー

必ずお読みください 個別ファンドの重要事項

緩やかなインフレがREITの拡大を後押し

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今後の世界REITの動向はどうなるでしょうか。

現在、REITは世界的にも人気を集めています。背景には、1990年代から2000年初頭にかけて世界経済を襲ったディスインフレの存在があるのではないかと思います。日本で、バブル崩壊後の不況打開のため多くの製造業が生産拠点を、労働賃金をはじめ諸コストが圧倒的に低かった中国にシフトしたことや、欧州でベルリンの壁が崩壊した1989年以降、低賃金労働力が旧西側諸国に流入したことが、象徴的である新興国の安い労働力の増加や、IT革命による生産性向上などの、複合的な要因を背景に、世界的にインフレが抑制されてきました。
ところが、2001年あたりを境に商品市況が底打ちし、劇的に反転上昇を始めました。原油や金を筆頭に価格が大きく上昇しています。ディスインフレ状態を世界経済がこなした10余年を経て、まさにディスインフレ状態から緩やかなインフレの回復という大きな変化が進んでいます。この緩やかなインフレ回復局面こそが、REITが世界的に人気を博している大きな背景にあるのだと思います。何年続くか定かではありませんが、ここ1、2年においては、このトレンドといいますか、大きなうねりは続くと言って良いでしょう。
また、REITの歴史がまだ浅いということも、今後のREIT市場の成長性を考えるとポジティブです。日本でもそうですが、不動産の証券化というスキームの確立によって、新しい投資対象、新しいアセットクラスとしてREITが世界的に広まっていますが、それがまだ主に先進国で起こっているというのが大きなポイントです。これから誕生するREIT市場がイタリアやドイツ、スペインといった大国であるということは、市場の成長性としては非常に魅力的といえるでしょう。我々は、イタリアやドイツ、スペインに先行的にアナリストを派遣し、もう既に現地調査を始めています。他のファンドよりも少しでも先に動くことを目指すことも、我々の大きな特長です。

――
REITとはどのように付き合うといいでしょうか。

佐藤紀行氏

世界的な大きなうねりをとらえる投資対象のひとつとして考えるといいでしょう。世界経済は順調に成長しているものの、どこかでターニングポイントが訪れると思いますので、世の中の動きにしっかりと目を光らせ、判断をすることが大切です。この投資判断を下すうえでの材料である情報を我々としては発信していきたい。それが我々の責務だと思っています。
現在、日本人のリスク許容度が上がった分、リスクも大きくなっています。万一下落したときに迅速な対応ができるとともに、正確な判断が下せるような情報を常に提供していくことが重要です。そういった情報を提供していくには、やはり地道な調査活動が欠かせません。これからも弊社とデービス社、コロニアル社の3極体制を通じて、適切な情報発信をしていきます。
かつての日本人にとって不動産は投機のような存在で、利回りを持つとは考えられてきませんでした。それは不動産価格が上がり続けていたことが主な原因です。一方、海外では土地が広いこともあり、それほど不動産価格が乱高下せず、古くから利回り還元法的な考え方が一般的でした。昨今、ようやく不動産も利回りを持つという考え方が日本人にも浸透し、REITを含めた不動産投資が少しずつ市民権を得てきました。
REITというのは不動産の直接投資とはちょっと違います。不動産の直接投資は地価の上げ下げがすべてですが、REITは賃料収入にコストを引いたものが収益になります。つまり賃料収入が基本です。REITは本来、キャピタルゲインに期待する商品ではなく、どちらかといえば賃料収入をベースに、利回り的な志向の強い商品であることを強調したいと思います。今後は、ここ数年見られたようなキャピタルゲインを期待する局面というよりは、利回りを念頭に置いた安定した相場局面に移行すると見ています。

不動産の直接投資とREITの違い

不動産の直接投資とREITの違い

※上記は例示を持って理解を深めていただくために作成した概念図です。また、現物不動産投資および不動産投資信託における一般的な事例であり、個別の投資内容により、異なる場合もあります。

REIT導入各国の歩み

REIT導入各国の歩み

※年号は、各国において第1号リートが上場した年を記載。

出所:Colonial社および社団法人不動産証券化協会資料よりDIAM作成

 

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