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米国の買収劇が調整局面を招く
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- 世界のREIT市場を取り巻く現状はどうでしょうか?
2007年2月の中旬までは世界的に堅調なマーケットでしたが、それ以降、調整局面を迎えました。理由は2つあります。
ひとつは米国の大手投資ファンドのブラックストーン・グループが実施したREIT大手のエクイティ・オフィス・プロパティーズの買収劇。昨年11月から買収合戦がはじまり、決着したのが翌年の2月。最終的に日本円にして4兆円以上の金額でブラックストーン・グループによる買収の受け入れを承認しました。買収合戦を繰り広げているうちに買収金額が上がってしまい、市場も異常な上昇局面になってしまいました。結局その買収劇が決着するタイミングで、この熱が冷めたことも背景の一つとなって調整局面を迎え、相場全体が11月時点のレベルまで戻っています。
もうひとつが金利の上昇。一般的には、REITと金利は逆相関の関係とも言われ、金利が下落すると上がり、逆に上昇すると下がりやすい傾向にあります。今回の金利上昇の背景には、世界的に経済のファンダメンタルズが良好なことが挙げられます。昨年来、一時米国経済の不透明さによって景気が減速するという懸念が拡がったこともありましたが、米国経済は住宅バブルの崩壊も今のところ何とか持ちこたえて、成長の妨げとなるような過度のインフレを伴わないまま、安定的な巡航速度での経済成長を維持しています。それに欧州や新興国も良好なファンダメンタルズに支えられ、順調に成長してきたことが3月以降の金利上昇に結びつきました。エクイティ・オフィス・プロパティーズの買収劇の決着と時期的に重なってしまうというタイミングの悪さのため、金利上昇に背中を押されるような形で今回の調整局面を招いてしまったような側面もあると思います。
とはいえ、世界的に経済状況も不動産市況も良好です。米国では、商業不動産を中心にファンダメンタルズは良好な状況を維持しています。
欧州のREIT市場は、引き続き好調な不動産市況を背景に堅調な推移が予想され、また、今後創設を控えているドイツ、イタリアなど、次々と新しい市場が生まれるという成長力もあります。調整が一巡すれば、再び安定した推移に戻れるとみています。今回のケースは、健全な調整がもたらされたといえる面もあったのではないでしょうか。
金利との逆相関が見られるREIT価格の動き
(米国リート指数と10年国債利回り(2004/5末〜2007/5末))

※米国リート指数は、FTSE NAREITエクイティ・REIT・プライス・インデックスの実績。
- ※当該実績は過去のものであり、将来の実績を予想・保証するものではありません。
出所:BloombergデータよりDIAM作成
世界のREIT時価総額の推移(1989/12末〜2007/5末)

- ※当該実績は過去のものであり、将来の実績を予想・保証するものではありません。
出所:S&P社データよりDIAM作成
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- 米国の買収劇が調整局面を招く
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- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


