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三極一体運営でフレッシュな情報を提供
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- 中国株運用における御社の強みである三極一体運営とはどのようなものでしょうか?
中国株投資では現地でのリサーチ体制が重要となります。当社では東京だけではなく、上海・香港にも拠点を構え、三極一体運営によってフレッシュな情報を収集しています。アジア中国運用を担う三拠点には2007年5月17日現在で、上海に中国A株アナリストが4名、香港にアジア(中国含む)株式ファンドマネージャー兼アナリストが7名、東京には11名のファンドマネージャーやアナリストがいます。中国専任としては上海に4名、香港には1名、東京には6名います。
ここまでの陣容は、国内の運用会社としては有数の規模といえるでしょう。しかも今後、中国以外のアジア諸国にも注力していく考えなので、まだまだ大きくなっていきます。
アジア株式運用体制(2007年5月末現在)

(出所)三井住友アセットマネジメント
リサーチ体制が充実しているので、私が実際に現地に行くのは年に2、3回です。かつては出張の回数を増やそうと思っていましたが、上海や香港の各拠点が充実してきたので、結局、出張の頻度は上げていません。
むしろ東京にいた方が中国企業の経営陣と会いやすいというメリットもあります。当社は、国内公募の中国株ファンド全体で3割近くのシェアを占め、2007年4月末現在の純資産額の合計が約2,900億円と、国内の運用会社でトップを誇っています。そうしたことから、中国企業が来日した際に、真っ先に当社を訪問してくるケースも結構あります。確かに現地の方が新鮮な情報が得られますが、経営陣との面会という点では、東京に分があるように思います。
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- 銘柄を決定する際には、どの点に注目していますか?
中国本土系企業や香港・台湾系企業などの中から優良企業として、「国策に沿った事業を行う企業」「成長性、収益性、安全性に富んだ企業」「明確な商品戦略を持った企業」「ディスクロージャーの姿勢が整った企業」を厳選します。とくにディスクロージャー、もう少し膨らませて言うと、コーポレートガバナンスは重視しています。
というのは、中国の場合、株式会社として上場し、売買されているとはいえ、大半の企業は発行済み株式の過半数を国が保有する国有企業の形態だからです。我々のような少数株主より、どうしても国の方を向いた経営をしがちです。さらに中国企業は不祥事も多い。資金の横領や背任行為、不正会計などは珍しくありません。そういった銘柄を避けるためにも、コーポレートガバナンスのチェックが欠かせません。ただし、コーポレートガバナンスの優劣は数値化しにくいので、いくつかの周辺情報をもとに判断しています。中でもトラックレコードの良し悪しは、当たり前ですが極めて重要です。過去の経営成績がしっかりしている企業は、しっかりとしたコーポレートガバナンスと表裏一体であると考えられるからです。
もう1つの判断基準がストックオプションなど経営陣へのインセンティブの有無と配当政策。経営陣に対して目標達成や結果に対するインセンティブを与え、株価を意識した経営が行える仕組みを導入しているかどうかは1つの目安になります。また、配当は、単にたくさん出せばいいというものではありませんが、株主への配慮をあらわす1つの指標として配当政策も見ています。
なお、ケースとしては少ないですが、中にはエクイティファイナンスを頻繁に繰り返す会社があります。合理的な説明も無いまま、株価が上がると新株発行、資金調達という形でエクイティファイナンスを過度に実施するような企業は、あまり株主を重視してないと判断できます。
コーポレートガバナンスに加え、中国特有の銘柄選択のポイントとしては、国策にマッチしているかどうか、といった視点も重要です。たとえば鉄鋼業界は需要の伸びを見込んで多くの企業が次々と参入し、あちこちに小さな高炉が点在している状況です。こうした業界の場合、中央政府の音頭で再編が進み、上位数社程度に集約する流れになっているので、最後まで生き残る銘柄、再編の中核となる銘柄を選ぶようにしています。これらの要素が銘柄選定の際のポイントとなります。
ポートフォリオ構築の流れ

(出所)三井住友アセットマネジメント作成
- 愛妻弁当を食べながらマーケットの行方を見つめる
- 三極一体運営でフレッシュな情報を提供
- 業種も銘柄数も多く、人民元も保有できるA株市場
- 高い成長のポテンシャルを秘める中国株式市場
- 畑仕事で気分をリフレッシュ
- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


