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分析と観察力が求められるハイイールド債
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- ところで、カート・バーンズ氏はなぜファンドマネージャーの道を選んだのでしょうか?
数学や分析することが好きだったからですが、それだけではありません。ファンドマネージャーには人間の内面というか、人間の行動心理を読む力が求められています。なかでも債券ファンドのファンドマネージャーの仕事は、ダウンサイドのリスクを把握することがポイントとなるので、一つひとつの企業をちゃんと見なければなりません。それには分析能力とともに、人間を見る力も必要です。ハイイールド債は投資適格債よりもデフォルトリスクが高いので、さらに人の観察力が問われます。
要するにヒューマンファクターを司る右脳と、分析能力を司る左脳を使うところが気に入ったわけです。だから分析と発想の両方が求められる数少ない仕事としてファンドマネージャーの道を選びました。
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- 債券ファンドのなかでも、ハイイールド債の運用を選んだのはなぜでしょうか?
株式は主に企業の将来性に主眼を置くので、ヒューマンファクターが多く、一方の投資適格債はデフォルトリスクが低いので分析部分がメインとなります。このヒューマンファクターと分析の両方を兼ね備えたのがハイイールド債です。
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- ファンド運用において普段から心がけていることや、自分なりのルールはありますか?
ルールは2つあります。ひとつは哲学的なことです。会社の価値というのは、往々にして本当の価値よりも上回る可能性があり、そのギャップを上手に利用するのが投資戦略の醍醐味です。投資戦略を考えるうえでポイントになるのが時間軸。時間軸を長期にわたって見るように心がけています。PPMアメリカの親会社である英国プルーデンシャルは生命保険会社なので、時間軸を長期的に見ているというところが私の考えと合致します。
もうひとつは、世の中には私よりも優れた人がたくさんいるので、その人たちからいろいろなことを学び、自分の糧にするようにしています。
私の記憶に最も鮮明に残っているのが米国経済が戦後最も落ち込んだ1980年。この当時のありさまを知っているから、どんなに景気が上向いても「何が起こるか分からない」と思って臨んでいます。債券のファンドマネージャーはアップサイドばかり見ていたらダメなので、この原体験が私のインベスターとしての貴重な財産となっています。
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- 多くの投資家から資金を預かって運用しているファンドマネージャーの仕事には、ストレスがつきものだと思います。バーンズさんはどのような方法でストレスを解消しているのでしょうか?
4歳の女の子を筆頭に、3人の子どもたちがいるので、妻と一緒に彼らと過ごすことが一番のストレス解消法です。まだまだ小さいので、非常に世話が焼けるが私にとって一番濃密な時間ですね。
ほかには読書が好きなので、自分の時間があるときに本を読むのも貴重なリラックスタイムです。とくに歴史書が好きで、なぜある人は功を成すのに、ある人は坂道を転げ落ちるように失敗してしまうのか、人間の行動心理を分析しながら読んでいます。

Curt M. Burns(カート・バーンズ)氏
所属: ピーピーエムアメリカインク、
マネージング・ダイレクター ハイ・イールド・ポートフォリオ・マネージャー
経歴:ノースキャロライナ大学生物学部卒業、エモリー大学経営学修士(MBA) 。メリルリンチ・アセットマネジメント、サンアメリカ、メトロポリタンウェスト・アセットマネジメントにて、社債のポートフォリオマネージャーやクレジットアナリストを歴任し、2003年3月よりピーピーエムアメリカインク入社、現在に至る。投資業務に17年携わる。
米国公認証券アナリスト(CFA)
(このインタビューは2007年4月25日に行われました。)
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- 分析と観察力が求められるハイイールド債
- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


