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ハイイールド債市場に優良企業が急増
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- 住宅市場の冷え込みやインフレ圧力が強まっている米国経済ですが、2006年の米国のハイイールド債市場はどうだったのでしょうか? また2007年以降の見通しはいかがですか?
2006年のハイイールド債市場を振り返ると、予想を上回る好結果だったといえます。その要因は米国企業のファンダメンタルズが引き続き好調だったことと、企業のデフォルト率も相変わらず低いこと、そしてGMやフォードの業績が好転したなどが挙げられます。
この状況は今後も続きそうです。なぜならひとつにはサブプライム問題も含めたうえでの米国経済の2007年の成長率が2.5%ぐらいと予想されていること。2つ目には企業のデフォルト率が低くなっているため、スプレッド(上乗せ金利)が段々と狭まっていること。そして3つ目はLBO(金融支援を受けながら企業を買収すること)などの新しいマーケットプレイヤーが台頭したことが挙げられます。このような市場環境は、投資適格債にとっては歓迎できないが、ハイイールド債にとってはまたとない機会といえるでしょう。

過去をさかのぼってみると、1990年前後と2000年前後にデフォルト率が急上昇していますが、これはITブームなどの影響で新興企業が台頭したからです。ところが現在生き残っているのは、ITブームのときに台頭したような新興企業とは違って、ビジネスモデルがしっかりと確立されているGMやフォードのような企業です。だからマーケットのサイズが拡大したこともあって、投資対象の企業は野球でいうと2軍から1軍に変わってきているといえます。
3つ目のポイントにLBOなどの新しいマーケットプレイヤーの台頭を挙げましたが、その好例がオーストラリアのカンタス航空です。カンタス航空はもともと投資適格債の投資対象でしたが、LBOを行ったことでデット(負債)とリスクが上がり、ハイイールド債に。LBOが活発でなかったころは、カンタス航空のような優良企業がハイイールド債に落ちることなど考えられませんでした。ところがLBOが浸透してきたことにより、クライアントの基盤があり、キャッシュフローも申し分のない優良企業がハイイールド債市場のなかに散見されるようになりました。
今後は景気に左右されにくい業種の銘柄を増やしたいと考えています。2006年の業種別に見たハイイールド債のパフォーマンスでは、全体的に16.09%〜6.05%と高い水準で推移しています(図6参照)。ちょうど真ん中にあるFinancial institutionsを起点に、左側が景気動向によって大きく変わる業種、右側が景気変動の影響を受けにくい業種に分かれます。2007年の米国経済の成長率は2.5%と鈍化すると予想されるので、景気変動に左右されにくい産業のウェイトを高める予定です。
(図6)2006 業種別ハイイールド社債のパフォーマンス

出所:Lehman Brothers:YTD returns as of 12/31/06
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