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堅実さが問われる債券ファンド
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- 株式ファンドの個別銘柄の調査分析とは、どんなところが大きく違うのでしょうか?
簡単に説明すると、株式ファンドのアナリストは企業の将来性を見ますが、一方の債券ファンドのアナリストはダウンサイドリスク(価格下落のリスク)を重視する点です。加えて、株式ファンドのアナリストはキャッシュフローがどれだけ増えていくか、将来の成長性を重視していますが、債券ファンドのアナリストはキャッシュフローがどれだけ確実に得られるのか、堅実さを重視していることになります。
こうした情報を手に入れるために、企業訪問をしたり、逆に企業側の人にも来てもらっています。たとえば、いま話題のサブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手への住宅融資)では、その企業のトップに会って、格付けやマクロ経済の考え方などを聞きます。企業やマーケットの近くにいるということが我々のアドバンテージのひとつでもあります。
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- ファンドは現在、約300銘柄に投資していますが、最適な銘柄数などはありますか?
債券が株式と異なるのは、投資する銘柄数イコール企業の数ではないことです。株式の場合、ソニーの株式は1つ、GEの株式も1つと数えられます。30銘柄に投資していれば、30社分の株式が存在します。ところが債券は違います。300銘柄の債券を持っていても、単純に300社になるわけではありません。
2006年6月のデータでは、調査分析の対象となるユニバースは785社の銘柄で、投資対象は181社の銘柄。このうちポートフォリオには112社の銘柄があります。ご存じの通り、銘柄数が増えればリスクは分散されます。112社の銘柄があれば、1社が占める割合は1%以下となるので、リスク管理は十分と言えます。事実、この4年間一度もデフォルト(債務不履行)はありませんし、万一のことが起きても少ないダメージで済みます。
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- 格付け別構成では、BBが約70%、Bが約30%の割合となっています。これもリスク管理と関連しているのでしょうか?
リスク調整後のリターン分析の図を見れば、CCCを一切保有せず、BBとBに投資している理由が一目瞭然です。縦軸(年平均のトータルリターン)だけでみるとCCCは、1992年〜2006年では9.36%、92年〜97年では13.70%と、BB、Bを上回っています。しかし、リターンの効率性を表わす横軸(1リスクあたりのリターン)では、92年〜06年はBBが最も高く、92年〜97年ではBが一番高くなっています。(図3参照)。
でも、92年〜97年は好景気だったのに、なぜCCCのシャープ・レシオが低いのでしょうか。それは景気の好不調にかかわらず、CCCに格付けされた企業にはデフォルトリスクがあるからです。PPMアメリカではBBを70%、Bを30%保有することを投資方針に掲げています。
2006年のハイイールド債と他資産のパフォーマンスで比較してみると、その理由がより明らかになるでしょう(図4参照)。株式のパフォーマンスを示したS&P500のパフォーマンスを除けば、左端にあるハイイールド債が一番高い成績を残しています。
ハイイールド債のパフォーマンスを格付け別に見ると、倒産した会社がリカバーしたCa to Dは別として、PPMアメリカが投資対象としないCCCと同じ格付けに当たるCaaは17.66%のリターンですが、その半面デフォルト率は5.2%です。逆にBは11.22%、BBは10.70%とCaaよりもリターンは低いものの、それぞれのデフォルト率は0.4%と0%となっています(図5参照)。
(図3)リスク調整後のリターン分析

出所:Lehman Brothers,(1/1/92-12/31/06)
(図4)2006年、ハイイールド社債と他資産のパフォーマンス

出所:Lehman Brothers:YTD returns as of 12/31/06
(図5)2006年格付け別ハイ・イールド社債のパフォーマンス

出所:Lehman Brothers: YTD returns as of 12/31/06
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- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


