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スペシャルインタビュー
大使館インタビュー(トルコ共和国編)メフメット・アクトゥガン氏 経済参事官

自動車生産を中心に建設、金融も活発

――
現在のトルコ経済を牽引している産業や、今後、特に成長が期待されている分野には、どのようなものがあるのでしょう。

トルコの基本的な経済戦略は、生産業に基づいた発展です。現在のトルコの若い労働者人口の特徴をみますと、自動車産業に非常に適しています。そこに注目して、日本企業の中で最初に戦略的に動いたのはトヨタ自動車でした。1995年から実験的な生産に着手し、数年間の成果と経験を元に投資拡大を決定したのが、トルコにとっても非常に大きかったと思います。 そのトヨタの決定に関連して、ヤザキ、デンソー、アイシン精機、ブリヂストンなどの自動車部品産業がトルコへの投資を始めました。さらにその波に乗って、ホンダもトルコに投資を始めましたし、同時期にヨーロッパの方からはフォード、オペル、メルセデス・ベンツ、韓国からはヒュンダイがトルコを生産基地として位置づけました。

しかし自動車産業がすべてかといいますと、そうではありません。半島国のトルコは海に面しているということもあり、近年は造船業界も非常に活発です。それと建設業に関しては、トルコからの対外投資が120億米ドルと非常に大きく、海外プロジェクトで多くの実績を持っています。例を申し上げれば、最近、ドバイの地下鉄プロジェクトのひとつを、トルコと日本の建設会社が共同で行なうことが決定されました。また、ボスポラス海峡の海底横断鉄道という大きなトンネルプロジェクトも、日本企業と共同で行なっています。このような第三国企業とトルコ企業の共同作業は、重要なビジネスモデルになりますし、特に日本との共同作業は進めていきたいと思っています。

――
製造や建設業の分野で、日本がトルコのよきパートナーになっていることを、うれしく思います。その他の分野で注目すべき点はありますか。

私が自信をもって申し上げられるのは、金融産業の技術的なインフラです。欧米では金融業への投資は非常に古くから行われており、今後さらに飛躍的な成長は期待できないかもしれません。しかし、トルコの金融業は今急速なピッチで発展しており、世界からの注目がこれから高まると思います。

トルコの銀行の仕組みは、ソニー銀行に似ているのではないかと思います。というのもトルコでは銀行の手続きが、ほぼすべてインターネットでできる状態になっているのです。トルコ国民はみんな国民番号をもっているのですが、私がローンを申し込みたいと思いましたら、自分の携帯から口座をもつ銀行に国民番号を送ると2、3分後には融資の上限額を教えてくれるのです。これは最近10年間の技術面への投資の成果でして、外資系の銀行の中には、トルコの銀行とのM&Aに非常に興味を示している動きが見られます。

 

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