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スペシャルインタビュー
Edyチャージスタート記念連続インタビュー もう始まっている電子マネー生活(1) 月刊アスキー編

ITは人間のコミュニケーションを進化させている

――
新装刊第1号では、ブログに多く登場する企業名を紹介した「ブログ感度上場企業ランキング500社」、最新刊の4月号では「ケータイビジネス」など、毎月特集の切り口がかなり変わります。ITという大量な情報をどうさばいているのでしょう。
小林氏

小林氏

内部的にはうまく情報をさばいているといった意識はなく、常に大慌てで取材をしているというのが実情です。確かに情報は氾濫していますが、受け取る側は必要とする情報に対して自分のフィルターをきちっともっています。編集という意味では、そこに上手くフォーカスしてあげるというのが一番大事だと思います。雑多な情報を雑多に出すのではなく、どこにテーマを絞るかが大切ですが、テーマ決めは難しいですね。

少し個人的な話になってしまいますが、人間のコミュニケーションっていうのは改めてすばらしいと思います。昔は電話で話したり会って話したりが常識で、面と向かわずに商談するなんてありえなかったわけですよね。でも、そのへんの意識はだいぶ変わってきていると思います。デジタルテクノロジーが進化した今のほうが、コミュニケーションは明らかに活発化していますよね。たとえば、SNSである人の意外な一面が見えることがよくあります。新しいメディアを使ったコミュニケーションから、新しい出会いがあったりと、ヒントになることは多いです。
――
ところでメディアでお仕事をされているかたたちには、毎回「仕事に欠かせない七つ道具」というのをうかがっているのですが。お二人はいかがですか。
小林氏
うーん、新しいものを試すということは大好きなので、これで決まりというのは定まりにくいですねえ。考えをまとめるときも、PCを使わず紙に戻ってみたりとか、情報収集もケータイのSNSを使ったり、アナログ的な口コミを利用するとか。逆説的になりますが、方法にこだわらないことで、発想の自由をキープしていますということで許していただけますか(笑)。
野口氏
では私の方から、アスキーらしいネタをひとつ紹介します。実は私は家でサーバーを立てています。ようやく実用に耐えるようなものになり、自分の過去十数年のメールをすべてそこでとれるようにしたんです。ノートパソコンを持ち歩いていても、メールをすべて移しているわけではないでしょう。海外で仕事をしていて「あのメールが見たい」という時でも、すぐにサーバーから送れるので便利ですね。
――
最後にこれも定番の質問ですが、編集長の座右の銘をお聞かせ下さい。
小林氏
そんな立派なものでなく、日頃の仕事の中で意識しているのは「みんなの話を聞く」ということでしょうか。私は去年の4月から編集長になったのですが、友達からは編集長なんてできるの、そんな柄じゃないよねとよくいわれます。あまり上から、ああしろこうしろというタイプではないんですよ。
アスキーには自分が興味を深く、ユニークな視点で掘り下げられる、いい意味での「オタク」たちがたくさんいます。ですから彼らの興味をうまく掬い取ったり、うまく外に放った上で、読者の視点と結びつけることが自分の仕事だと思っています。いまの「月刊アスキー」が幅広い視点からITとビジネスをとらえていると思っていただけているとしたら、そういった編集方針も関係しているのでしょう。

小林誠司氏

小林 誠司氏
1959年生まれ。82年アスキー入社。94年、雑誌『アプリンク』創刊に携わり、約2年後の休刊まで編集部に在籍。その後『月刊アスキー DOS/V ISSUE』を経て97年から『月刊アスキー』編集部・副編集長に就任。06年4月に編集長に就任、現在に至る。

 

野口岳郎氏

野口 岳郎氏
1963年生まれ。86年アスキー入社。『MSXマガジン』、『月刊アスキー』を経て95年、『月刊アスキー DOS/V ISSUE』創刊に参加。その後PC Explorerなどを経て05年より月刊アスキーに復帰、現在に至る。

-インタビュー後記-

電子マネーを含め、ITの世界はますます変化が激しくなっています。そのなかで、大量な情報に踊らされることなく、本質を見極めなくてはなりません。
月刊アスキーが「リボーン(Re Born)」、再生をテーマに新創刊されても、本質に迫る切り口は変わっていません。技術中心からビジネスへ、より鋭くより身近になったように感じます。

その鋭さの源が小林編集長と野口副編集長のおふたりです。
小林編集長が変化を受け止めて見極めるさまはいわば「柔」、一方、野口副編集長が変化を深く味わうさまはいわば「濃」。
俯瞰する視点と、細部まで調べつくす視点、の両面があっての誌面づくりなのだろうと感じました。投資の世界でも、重要な発想だと思います。

さて、そもそも取材のきっかけは「現金がなくなる」という衝撃的なタイトルの特集記事です。ドキッとして、「現金がなくなると、銀行は・・・?」など、いろいろと想像をかきたてられました。

「現金がなくなると、・・・」
あなたも考えてみませんか?

 

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