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BRICs台頭は、産業革命以来の一大イベント
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- 日本でもBRICs市場に対する注目度は年を追うごとに高まっています。改めてBRICs市場の魅力について教えてください。

今まさに発展しようとしているBRICs諸国の台頭は、ここ数百年の人類の歴史のなかで、最もインパクトの大きい出来事のひとつです。
巨大な米国経済は工業化が進んだおかげで発展しました。日本も同様に、高度経済成長を経て経済大国に生まれ変わっています。ところが、BRICsの台頭という出来事は、この両国経済の発展よりもインパクトを持っています。まさしくイギリスを皮切りに始まった、産業革命以来の一大イベントといえるでしょう。
世界銀行(World Bank)では、一人当たりのGDPが1千ドル以上1万ドル未満の国々をエマージング国と定め、1万ドルを超えた国を先進国と見なしています。エマージング諸国のなかには、すでに1万ドルを超え、もう間もなく先進国の仲間入りを果たす韓国や台湾も含まれていますが、「シュローダーBRICs株式ファンド」が投資対象とするBRICs4カ国は、他のエマージング諸国よりも、大きな経済規模を誇ります。現在、実際に世界経済の成長力の3分の1をBRICs4カ国が占めています。
なかでも、インドと中国は、それほど遠くない将来、2大経済大国として君臨するかもしれません。BRICs諸国の台頭という時流のなかで、投資家の立場からすると、BRICs諸国の株式市場は投資機会に恵まれていると思います。2006年にBRICs市場は急伸しましたが、「これで投資の好機が終わり」という訳ではありません。むしろこの先、長期間にわたる投資機会の序章に過ぎないと感じます。今後10年から15年の間に、きわめて高い投資リターンが期待できる市場といえるでしょう。
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- BRICsはなぜ、それほど高い成長が期待できるのでしょうか。
理由として、まず人口の多さが挙げられます。とくにインドや中国は一国だけで、北米や欧州の国々などで構成されるOECD(経済協力開発機構)を凌ぐ10億人以上の人口を擁しています。豊富な資源もBRICs諸国の特徴といえます。石炭や穀物、石油などの資源が豊富なことで、それだけで経済面で有利な立場にあります。人口と資源という原因に加えて、労働コストも安いことから、世界経済をけん引するほどの高い競争力を持つようになりました。
07年のGDP成長率の予想によると、BRICs諸国は7%近くの高い伸び率で成長すると期待されており、その先も先進国を上回る成長を長期的に続けていくと思われます。なぜなら、BRICs諸国の経済は内需を中心に成長しているからです。たとえば、かつて日本や台湾などは、米国という巨大経済国に依存する、外需中心の形で経済成長を遂げました。ですから、米国経済に影響を受けやすいという一面がありました。しかし、中国などは米国経済の依存度が低く、内需を原動力に経済発展を続けているため、外部的な要因に大きく左右されずに成長していくことができます。
先ほど、世界経済の成長力の3分の1はBRICs諸国が占めているといいましたが、その一方でデフレの効果を与えるという側面もあります。一般的に悪いイメージを持たれがちですが、デフレは、実は世界経済のインフレ回避という重要な役割を担っています。ここ数年、世界経済は成長を続け、とくに昨年は原油価格や商品価格が上昇しました。このようなケースでは通常、インフレが進み、それに併せて金利も上昇、結果的に世界景気が後退するというのがこれまでのパターンでしたが、現在の景気サイクルには当てはまっていません。これは中国やインドをはじめとする、BRICs諸国のデフレ効果が好影響を与えたからです。
どうしてBRICs諸国がデフレを発生させるのか――。たとえば中国では、経済が成長するとともに労働者の賃金も10〜25%という高いペースで上昇しています。その一方で、労働生産性も向上しています。賃金が上昇しても、それを上回る勢いで生産性が向上しているため、生産品の値段が下落しているわけです。世界経済は拡大局面を迎えていますが、価格の安い製品を中国などが次々と世界に輸出した結果として、世界経済のインフレの回避につながっています。
世界の資源に占めるBRICs諸国の割合

2007年GDP成長率予想

- BRICs台頭は、人類史上産業革命以来の一大イベント
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