MONEYKitトップ > from MONEYKit > ローン情報 > フィナンシャルプランナー 深田晶恵さんにきく 金利上昇時代の住宅ローン > 金利タイプはライフスタイルや家族構成に合わせて選んで。
- Section1:「金利上昇が気になるから長期の固定金利」は本当に正しい選択?
- Section2:金利タイプはライフスタイルや家族構成に合わせて選んで。
- Section3:金利上昇局面でのローン選びの秘訣
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金利上昇の兆しがあるものの、全期間の固定金利にこだわり過ぎると返済負担を抑えるチャンスを見逃してしまうことにもなりかねません。
Section1でも述べたとおり、返済期間などによっては全期間の固定金利でなくてもそれほどリスクが大きくない場合もありますし、返済額アップに対応できる人なら、5年の固定金利などを組みあわせて利息負担を抑える方法もあります。全期間の固定金利と決め付けず、ライフスタイルや家族構成、家計の状況などから、安全性を優先すべきか、利息負担の軽減を考えるかを見極めたうえで金利タイプを選ぶことが大切です。
具体的に考えてみましょう。
Case1:リスクに対応しにくい世帯は安全性を重視
たとえば専業主婦家庭で小さいお子さんがいる場合。金利上昇で返済額が増えたとしてもすぐに妻が働きに出て返済額の増額分をカバーするというのは難しそうです。このような金利上昇に対応しにくいケースでは、返済額アップの心配がない全期間の固定金利が適しています。返済期間に応じて金利の低いものを選ぶのがポイントになります。
【小さいお子さんがいる専業主婦家庭の資金計画例】
返済額が増える心配がないよう、安全性を重視し、全期間固定金利を利用。


- ※ソニーバンクの「住宅ローン金利優遇制度」を活用した例。
- ※適用金利は2008年9月の優遇後金利。元利均等返済。
Case2:共働きならリスクを抑えながら有利な金利タイプを選ぶ
一方、共働き世帯では収入が多い分、リスクにも対応しやすいといえますが、妻が退職すると収入が大きく変化します。妻に退職の可能性があるか、ずっと共働きを続けるかによってリスク許容度は大きく異なるわけです。
妻に退職の可能性があるなら、共働きの間の高収入を上手にいかし、将来は返済額を抑えて安全性を高めるなど、収入の変化に対応できるプランが最適です。ソニーバンクの金利ミックス(サービス名称「部分固定金利特約」)ではひとつの住宅ローンで複数の金利タイプを組み合わせることができ、組み合わせの比率はいつでも変更可能(所定の手数料が必要となります)。共働きの間は一部をリスクの低い短期の固定金利にし、退職時に安全性の高い長期の固定金利比率を高めるなど、収入の変化に応じて住宅ローンをアレンジすることもできます。その際、金利タイプの変更はいつでも可能であることが重要になってきます。
そして、妻の退職時にまとまった額を繰り上げ返済すれば、その後の返済負担はさらに抑えられます。
また金利ミックスでは元金均等返済と似た利息計算方法で一般的な元利均等返済より当初の返済額が多く、毎月の返済額は回を経るごとに減っていきます。Case2なら共働きの間は低金利の短期固定金利で低金利のメリットを享受しながらたくさん返し、妻の退職後は安心して返せるわけです。
【出産(5年後を想定)を機に妻が退職する共働き夫婦の資金計画例】
共働き期間中はある程度のリスクに対応できるので、ソニーバンクの金利ミックスを利用し、借入額の一部(600万円)を金利の低い5年の固定金利にして返済額を抑える。返済期間は短めの30年。金利ミックスでは当初の返済額が多くなるが、共働き期間中に多く返済できるこのケースには最適。ゆとりのある分は貯蓄しておき、妻の退職時に500万円を返済額軽減型で繰り上げ返済すれば、その後の返済額を抑えられる(繰り上げ返済には返済期間を短くする期間短縮型もあるので、妻が働けそうな場合やその後の返済に無理がない場合は期間短縮型を選べば利息負担がさらに軽減できる)。同時に5年の固定金利は10年の固定金利に変更し、安全性を高める。
<金利ミックスプラン(返済額軽減型)>
<金利ミックスプラン(期間短縮型)>
金利ミックスプラン

- ※ソニーバンクの「住宅ローン金利優遇制度」を活用した例。
- ※適用金利は2008年9月の優遇後金利。元利均等返済。
5年後、500万円を繰り上げ返済(返済額軽減型)

- (*1)5年後、固定金利5年を固定金利10年(3.450%)に変更。
- (*2)15年の固定金利終了後は、過去の住宅ローン平均金利4%が基準金利だと仮定し、「住宅ローン金利優遇制度」による優遇後金利3.1%が適用されるものとして試算。
5年後、500万円を繰り上げ返済(期間短縮型)

- (*1)5年後、固定金利5年を固定金利10年(3.450%)に変更。
- (*2)15年の固定金利終了後は、過去の住宅ローン平均金利4%が基準金利だと仮定し、「住宅ローン金利優遇制度」による優遇後金利3.1%が適用されるものとして試算。
Case3:夫婦がそれぞれローンを組む方法
ずっと共働きという世帯なら、ご夫婦それぞれが住宅ローンを組む方法もあります。借入額はそれぞれの収入に応じた割合にし、借入額が少ないほうは返済期間を短めにして、金利が低めの5年の固定金利で低金利のメリットを享受します。5年の固定金利は、6年目以降の金利がわかりませんから、リスクがゼロとはいえませんが、借入額が少ないほど、また返済期間が短いほど、金利変動リスクの影響は小さくなります。ただし、2年の固定金利、3年の固定金利では固定金利期間が短すぎてリスクが高い傾向となりますので、5年の固定金利くらいが適しているでしょう。
【共働きを続ける世帯の資金計画例】
夫と妻それぞれが借入。借入額は収入比に応じて決め、収入も多いので返済期間は短めに。返済期間の半分程度は金利を固定させたいところだが、返済期間が短ければローン残高の減りも早く、金利上昇による返済額アップも抑えられるので、妻は5年固定で。金利が上がりそうならリスクの高いほうを繰り上げ返済するなど、メンテナンスもしたい。

<分割債務方式>
- ※ソニーバンクの「住宅ローン金利優遇制度」を活用した例。
- ※適用金利は2007年2月の優遇後金利。元利均等返済。
- (*3)固定金利終了後は、過去の住宅ローン平均金利4%が基準金利だと仮定し、「住宅ローン金 利優遇制度」による優遇後金利3.1%が適用されるものとして試算。
| 深田 晶恵(ふかた あきえ) ファイナンシャルプランナー(CFP)。株式会社生活設計塾クルー取締役。外資系電機メーカーを退職後、FP資格を取得。FP会社で実務経験を積み、98年に独立。02年、生活設計塾クルー取締役に就任。著書に「住宅ローンはこうして借りなさい[新版]」、「3ヵ月でマネー美人になる!」(いずれもダイヤモンド社)など。 株式会社生活設計塾クルー:http://www.fp-clue.com/ | ![]() |
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