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スペシャルインタビュー
エコノミスト・インタビュー トマス J.エッツェル氏 JPモルガン.チェース銀行

最初は芽がなかった?「chase e-funds」

今回のMONEYKitグローバルでは本当にお世話になりとても感謝しています。7月7日にリリースできましたが、最初に話を持ってきていただいたのは、確か開業前ではなかったでしょうか。

そうですね。2001年の4月くらいだったでしょうか。その後6月に開業されて。その後1年以上も話が出なかったので、これはきっと芽がないのだろうと思っていましたよ。(笑)

トマス J.エッツェル氏

(笑)正直なところ、あの頃はちょっと余裕がありませんでしたね。結局プロジェクトをスタートさせたのは、昨年の12月くらいでしたね。そこからが大変で。

 

Chase E-funds自体はJPモルガン・チェース銀行全体の決済ビジネス戦略の一部と位置付けられていますので、まずは、包括的なお話からしましょうか。
世の中にはさまざまな金融取引、つまり、お金のやり取りがあるわけですが、そうした多種多様な取り引きは、最終的にまとめられて銀行間で決済されます。私たちはその決済のための仕組みやシステムといった、いわばプラットホームを提供しています。ちょっと難しい言葉を使うと、こうした決済プラットホームを提供するような銀行を「コレスポンデンス・バンク」といいます。私たちは米ドル決済に関する最大のコレスポンデンス・バンクで、3,500を超える金融機関が世界中で私たちの決済プラットホームを利用しています。今後も新しい技術の導入や、システムの革新によってChase E-fundsのような新しいサービスの提供を続けたいと思っています。

つまり、他の銀行を中心とした金融機関の業務の一部を引き受ける、つまり、アウトソースビジネスを展開するということですね。

そうです。私たちはアウトソース・インソースを戦略的に考えています。その意味ではMONEYKitグローバルはソニーバンクがChase E-fundsという既存のインフラを利用する、つまりアウトソースしているわけです。私たちはアウトソースを受ける形でビジネスを広げていることになります。こうしたアウトソーサーとしてのビジネスは今後ますます拡大するチャンスがあると思っています。ひとつの会社では投資や開発の負担が重いサービスであっても、複数の会社で使えばそれを軽くすることができるわけですから。

そうですね。ソニーバンクが単独で世界中のATMネットワークにつなげることなんて、常識で考えれば不可能ですからね。

私はソニーバンクの強みは、やはり、インターネットを通じて消費者にアピールする力だと思っていますから、その部分に経営資源を集中して、それ以外は積極的にこうしてアウトソースするといいのではないかと思います。Chase E-fundsはもともと、米国のお客さまが海外で現金を引き出したり、またはデビット決済でショッピングをしたりするためのプラットホームで、米国のさまざまな政府機関や会社が活用しています。MONEYKitグローバルは日本のソニーバンクのお客さまが海外で現金を引き出したり、またはデビット決済をするためのサービスですから、ソニーバンクにとっては実に都合のよい仕組みということになりますよね。でも、こうした仕組みの基礎となっているのは、私たちのコレスポンデンス・バンクとしてのナレッジなのです。

トマス J.エッツェル氏

 

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