MONEYKitトップ > from MONEYKit > ファンドマネージャーインタビュー > ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏
- ※「UAMマルチ・マネージャー・ファンド1(愛称:フルーツ王国)」のファンド名は社名変更に伴い「ユナイテッド・マルチ・マネージャー・ファンド1(愛称:フルーツ王国)」へ変更されております。
「運用のプロ」としての付加価値とは
「フルーツ王国」は設定されてから2年たちました。この2年間を振り返られて、何か感慨はおありですか?
ありますね。先ほどの話の繰り返しになるけど、分散している方がいいに決まっています。それは全く変わらないけれど、いくら分散していても基準価額が低迷することはあります。たとえば、日本株式のこの数ヶ月を振り返ってみてください。「代行返上」(※4)というのがありましたね。そういう特殊なことが起きると、世の中全体に「優良株は多い」という状態になる。そこで、優良株は売って、その周辺の今持っていない銘柄を買おうとします。優良株はみんなが持っていますから、売り圧力がかかります。需給要因でそうなっているわけです。では、ソニーを売るのか、と。ソニーを売って優良株とは言えないような株を買うのかというと、今までの常識だと普通はしないわけですが、今の環境では負けてしまいます。代行返上のような特殊な状況があると、こうしたことが起きます。こういうとき、どう対応していくかということです。
難しいところですね。
運用会社が普通に考えるようなことではどうにもできない部分に、どう対応していくか。それが僕らの言う「機動的な対応」、「総合的な判断」です。でも、あるべき状況が続いているというときの方がやりやすいです。そうではない状況で何かをやるとき、ものすごく勇気がいります。みんな、分かりやすい状況のときは自分が判断したらこうだと一般の人みんなが思うような行動をとってほしいと考えています。そして、「えっ!?」というようなときに負けないでほしい、と考えるわけですね。それが人の心理でしょう。
そうですね。そこは拭いがたいですね。
結局、世の中の底流の変化に対して、マーケットっていうのは少し遅れているんです。マーケットの中のコンセンサスというものはもっと遅れます。そんな風に波ができていきます。そういう波にどう対応していくか、プロとして試されているのがこのファンドなんです。プロである以上、一番難しい部分で付加価値をつけていくとういことですね。
そこが御社の強みということでしょうか。貴重なお話をどうもありがとうございました。
- ※4 代行返上
これまで国の厚生年金に代わって企業が運用していた厚生年金基金の代行部分を、国に返上すること。代行部分を現金で返上する場合、株式など組み入れ資産を売却することから、現在株式市場における需給悪化の一因となっています。
(このインタビューは2003年4月に行われました。)

「フルーツ王国」が生まれた背景、実際の運用、ファンドマネージャーとしての中尾氏のフィロソフィーなどをご紹介しました。変化への対応や「プロ」としての付加価値など、一般のビジネスにも通じるところがあるのではないでしょうか。
インタビューを通じて、投資信託や「フルーツ王国」に対する理解を少しでも深めていただければ幸いです。
なお、ファンドの詳細についてはサービスサイトにてご覧ください。
- ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏(1)
- ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏(2)
- ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏(3)
- ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏(4)

