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- ※「UAMマルチ・マネージャー・ファンド1(愛称:フルーツ王国)」のファンド名は社名変更に伴い「ユナイテッド・マルチ・マネージャー・ファンド1(愛称:フルーツ王国)」へ変更されております。
混沌としたマーケットの中で運用する、ということ
実は、今年に入ってから成績が良くないんです。これまでに較べると一番良くない。何でそういう状況が起きるかというと、マーケットが混沌とした状態になってくると理屈どおりに動かないんですね。特に、現物株式の属性が極端に変化してしまう。こうなるとαの獲得が非常に困難になります。一昨年9月の同時多発テロの後も同様でした。また、結果としてマーケットは方向性を失って同じ場所に戻ってくる。ドルが上がったり下がったりしても、上下しているだけ。株も同じ。いろんなことが混沌としている。マーケットが動かなければ、フィーあるいは取引コスト分だけ基準価額は下がってしまいます。でも、一般の人は「マーケットは動いていないじゃないか」と思うわけですよね。「なのに、何でそういうときに基準価額が下がるんだ」と。ごもっともなんですけどね。その辺がこのファンドの欠点といえば欠点です。
どんなときでも結果が求められてしまうので、厳しい世界ですね。
「プロ」というのはどこがプロかと言われれば、間違えたときどう行動するかなんですよね。ある判断をして当たったり、外れたりします。こういうことはいくらでもあります。正しいこともあれば、間違っていることもある。ただ、間違えたら修正する。プロとしてそういうことを繰り返していくのが一番いいんじゃないかと思っています。
それは、ある意味で「投資信託」という商品の真骨頂という部分だと思いますが。
そうです。僕は販売の人に「中尾さん、日本株式が上昇トレンドに転じたら、どうなるんでしょうね」と聞かれると、いつも「絶対リターンという点では、むしろ好成績が望めますが、相対的には見劣りすることになります」と答えています。安定的にリターンをあげることを狙っているけれど、このファンドで15%とかいうリターンをあげることは不可能です。マジックではないので、そんなことができるわけがないです。だから、TOPIXが上がって「何だ、日本株を買っておいたほうが良かったじゃないか」と思うお客さんは買わない方がいいですね。
目的が違いますよね。
やっていることが違いますからね。比較の対象にならないです。だから、日本株が下がっているときに「このファンドがすごい」というのも全く違う。そりゃそうですよね。リスクをできるだけ抑えていますから、どんなに頑張ったって思いっきり勝つということはあり得ない。ただ、僕らのやっていることはリスクを分散しているので、結果として結構勝つというのはあり得ます。ある程度分かっている人がこのファンドを見ると、「この結果はあり得ない」とよく言います。そして、「何か裏があるはずだ」と言いますね。「本当のことを教えてくれ」と。

「裏」ですか?
裏はあるんです。それは「いろんなことをやっている」ということなんですよ。すごく手数(てかず)を打っている、ということです。説明すると「本当にそんな風にやっているんだ」と納得してくれますね。
手間隙の部分ですか。
それと、分散の部分ですね。
- ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏(1)
- ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏(2)
- ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏(3)
- ファンドマネージャー・インタビュー 中尾英志氏(4)

