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2008年3月17日「古典」イノベーションの歴史を積み重ねる
人は年齢を重ねていきます。
身体能力は20代をピークに低下していくのでしょうが、それにあわせて余分なエネルギーも低下していき、本当に集中すべきものに集中していきやすくなるように思います。また、経験を重ねるということはいろいろな物事の相場が分かるという面も持っており、細かなことに拘らなくなっていく傾向が強まるように感じています。たとえば、以前は分かりにくいと敬遠していた古文や古典への抵抗も少なくなってきたように思います。
古典では今まで見逃してきたことに気付かされることも多く経験します。たとえば、徒然草には、舶来物や高価なもので部屋を飾る人や珍しい輸入動物を飼って悦に入っている人などの例が多く紹介されて、それを冷ややかに見ている兼好法師がいます。時代は移っても案外に美意識のばらつき具合は変わらないのかもしれません。
実は、企業にとっても美意識というのは大切ではないかと思います。分析することによって正解に至る道もありますが、むしろ美意識が本質を掴むことがあるのではないかと思っています。企業の社会的責任や環境活動への取り組みなども基本は企業としての価値観、自己認識から生まれてくるものだと思います。
ソニーバンクはこの4月で会社設立から7年となります。この間、信用を積み上げること、お客さま視点で新商品・新サービスを継続して提供することを意識してきました。お客さまに安心してお金を預けていただけること、金融でのイノベーションを続けることがソニーバンクの基本だと考えるからです。それは一つの美意識であり、価値観であると言えますが、その方向が正しいという確信は、この7年間の経験でさらに深まりました。
ソニーバンクも年齢を重ねるとともに、様々な経験知を深めています。それによって保守的になるのではなく、次の成長に向けてイノベーションを続けていきたいと思います。信頼の厚い銀行となるよう、これまでの経験を生かしつつ、新たな視点や発想で成長していきます。
ソニー銀行株式会社
代表取締役社長![]()

