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2005年6月13日「信頼の構築」信頼の構築には時間と労力がかかります
信頼の構築には時間と労力がかかります。
物事にはそれぞれのスピードがあります。無理をすると破綻が生じます。ですから速成に走らずにあるべき金融サービスを追及していこうというのがソニーバンクの進み方です。とはいっても、どの程度のスピードがよいのかは自分では分からないところもあります。しかも、楽をしたいという気持ちがどこかで働くと、我知らずスピードを落としてしまいます。ですから、予め計画し、それを規矩に物事を進めていくということが必要だと考えています。
ソニーバンクに対しては、これまでにも、「決済などの使い勝手をよくして欲しい」という要望がたびたび寄せられていました。それについては時間軸の中で解決していくというのが基本スタンスでした。今年度通期黒字化のメドが見えてきたところがそのタイミングだと考えます。そこで先日の決算発表の際に、「ソニーバンクは今期、決済の部分も強化していきたい」と申し上げました。これまでにも、全銀システムに加盟していますから、振込みをする・受けるということは可能でしたが、口座引き落としなどの機能も含め、使いやすさを向上しようとするものです。
お客さまのニーズをどのように受け止めるかということは常に私たちの課題です。何をどのように行なうかには価値判断を伴います。ところが、ある価値観では正しいと思われる判断が、別な価値観からすると正しくないということはしばしば見受けられます。お客さまの満足度を高めるということは、価値観をお客さまの側に置くということです。そうなるとお客さまの多様な価値のどこに焦点を当てていくのかという問題が生じます。
金融商品は結局のところ金銭での評価という、一つの要素に帰着しがちです。そのために差異化が難しいといえます。ただ、金融サービスは将来の約束を取引しますからサービスの利便性、サービス内容や分かりやすさ、私たちの信頼性といった要素が大切になるはずです。基本を大切にした金融サービスを提供すれば、この点で違いを感じていただけるはずだと考えています。
時間は経営資源の一つとして明示的に挙げられることはほとんどありません。だれにでも共通に与えられているものだからです。しかし、商品やサービスの開発にも、信頼の構築にも時間がかかります。その意味で時間は大切な経営資源です。歩みは遅々としていますが、お客さまの速さに遅れることのないよう、着実に進んでいきたいと思います。
ソニーバンクの今年度の展開をご期待いただければと思います。
ソニー銀行株式会社
代表取締役社長![]()

