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2005年1月31日「ポートフォリオ」リスクグレードを使って望ましいリスク・リターンに近づいてください
1月20日は米国大統領の就任式でした。大統領選挙は昨年の11月でしたが、かなり前であったように思えます。
時間に限らず私たちの認識というものにはバイアスがかかります。バイアスをかけることなく認識しようとしても、非常に難しいのは常々感じることです。経済の分野で陥りやすいバイアスのひとつにサンク・コストの取り扱いがあります。新規投資の判断にあたって、これまで投資してしまったものは除外して考えなくてはなりません。しかし、人情としてはこれまでの投資金額や成果に引き摺られます。これだけ投資したのだから、ここで止めてしまうとすべてが無になってしまうからもったいないとか、せめてこのくらいは回収しなくてはといった思いに囚われるわけです。この心理が、株式投資などでは取得価格を意識した行動となり、「塩漬け」をもたらします。
仮に損失が生じていると、せめて損失を回復するまで保有しようという心理には抗しがたいものがあります。誰が見ていて、誰が評価するわけでもないのですが、失敗したくないという思いが強く支配するのだと思います。本来は、今投資するとしたら実行するかどうかだけを判断すればよいはずです。投資するかどうかは、投資金額とそれによって生まれる将来のキャッシュフローとを比較して決定するものだからです。ところが、どうしても買った水準、あるいは利益となる水準にこだわってしまう心理があります。この塊が市場参加者の間に存在するときに、これが相場の節を形成するのだろうと思います。
リスクについてもバイアスはあります。ソニーバンクでは、なるべく客観的にリスクを指標化できるようにとリスクグレードを紹介しています。外貨預金はソニーバンクの人気商品ですが、リスクグレードをみると相応のリスクを抱えています。ちなみに、米ドルの普通預金は期待収益率に比べて、比較的リスクの高い商品だといえます。リスクグレードでリスク・リターンの関係を比較すれば、他の外貨預金のリスク・リターン特性のほうが優れています。また、投資信託では、より低いリスクで期待収益率の高い投資信託が存在します。
ポートフォリオはさまざまなリスクの商品から構成され、全体として最適と考えられるリスク・リターンを実現しようとするものです。実際に保有する投資信託全体のリスクグレードは一つひとつの投資信託のリスクグレードよりも低いということは経験していると思います。ぜひ、さまざまな商品を組み合わせて、自分にとって望ましいリスク・リターンを実現していただきたいと思います。
なお、ソニーバンクは第3四半期の業績を1月27日に発表しました。お客さまからお預りした預金がどのように運用されているのか、確認いただければと思います。
ソニー銀行株式会社
代表取締役社長![]()

