MONEYKitトップ > from MONEYKit > 為替・金利レポート > フィスコ為替・金利レポート:1週間のポイントと円金利 2008年10月6日〜10月10日
〜手元流動性確保やリパトリに絡むドル買いが対欧州通貨中心に続く〜
欧米信用危機の深刻化にドルの手元流動性確保やリパトリ(リパトリエーション=資金回帰)に絡むドル買いが対欧州通貨中心に続く一方、リスク回避の円買いも根強く、ドルは対円では売りが先行する展開になった。
金融政策では7日に豪準備銀行が予想を上回る1%の利下げを決定、米FRB(連邦準備理事会)はコマーシャルペーパー(CP)購入発表、8日にはFRB、ECB(欧州中央銀行)、英中銀、カナダ中銀、スイス中銀、スウェーデン中銀が緊急協調利下げで0.50%の引き下げを実施した。FRBは「FF金利の0.50%引き下げは全会一致の決定」「経済活動の低迷と物価圧力の軽減を踏まえ利下げを実施」「注意深く動向を監視し、必要に応じて行動する」とコメント。
NYタイムズ報道「米財務省、公的資金投入検討(政府筋)」が伝えられていたが、ブッシュ米大統領は10日、「金融危機への対応について財務省は金融機関の株式買い取りを含め、銀行の資本増強に向けたあらゆる手段を持っている」「あらゆる手段を用いる」との声明を発表。また、ワシントンG7財務相・中銀総裁会議では、現在の状況は迅速で例外的な行動が必要として、「システム上重要な金融機関破綻を阻止するため、断固たる行動をとりあらゆる手段を活用する」「信用市場・短期金融市場のまひ状態解消のためあらゆる必要な措置をとることで合意」「銀行や金融機関の公的および民間からの資本調達を確実にする」「各国の預金保証や保護プログラムを、確実に力強く一貫したものとする」「住宅ローンやその他証券化資産の流通市場復活に向け、適切な行動をとる」との行動計画が採択された。
米経済指標では、8月住宅販売保留指数が予想外の大幅上昇、8月貿易収支はほぼ予想通りの赤字幅で前月からは縮小、9月輸入物価指数は下振れとなった。
〜円金利〜
先週の動き(10月6日〜10月10日)
7日にオーストラリア準備銀行は政策金利を1.0%引き下げ6.0%としたことに続き、8日に欧米の中央銀行に加え一部新興国も含め、10の中央銀行が同時に0.5%の緊急利下げを実施した。これだけの中銀が同時に緊急利下げを行なうことは極めて異例。英国の財務省は銀行に公的資金による資本注入による金融支援を実施し、米国でも公的資金による金融機関への資本注入の本格的な検討に入った。欧米発の金融危機が世界に波及し、日本の株式市場でも8日に日経平均は一時前日比900円を超す大幅な下げとなり下落率は歴代3位の下げを記録したことに続き、週末10日には朝方から日経平均先物は前日比1,000円を超す下げとなりサーキットブレーカーが発動するという異常事態となった。9日にREIT(不動産投資信託)の初の破綻に続き、10日には大和生命が有価証券の損失が拡大などから経営破たんに追い込まれたことなども株の急落の要因となったとみられる。債券市場でも世界的な金融危機の影響を受け、内外投資家などによるキャッシュ化などの動きから、現物債を含めて相場は波乱含みの様相となった。10年296回は1.355%まで買われる場面もあったが週末には一時1.5%台をつけた。また、8日に予定されていた10年物価連動国債の入札は相場の急落などから休止となった。
今週の予想(10月14日〜10月17日) 長期金利の予想レンジ 1.35%〜1.55%
- ※当レポートでは米ドルをドルと表記しています。
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レポート提供:株式会社フィスコ
株式会社フィスコは1995年5月に設立された日本では数少ない独立系の金融市場の調査機関として、機関投資家や個人投資家へリサーチサービスを提供しています。

