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為替・金利レポート
フィスコ為替・金利レポート:1週間のポイントと円金利 2008年9月1日〜9月5日

〜ドルは欧州、オセアニア通貨に対して堅調推移継続〜

欧州景気減速懸念やオセアニアの金利先安観、原油価格の反落などに、ドルは欧州、オセアニア通貨に対して堅調推移が続いた。
4日のECB(欧州中央銀行)理事会で政策金利の据え置きが決定され、トリシェECB総裁が会見で「価格安定リスクは依然として上向き」とする一方、「経済成長の下方リスクは拡大」「先月と同様に政策へのバイアスはない」と述べ、追加利上げ観測が後退する状況は継続。今回のトリシェ総裁の発言に対してはタカ派姿勢が後退した感じがあるとの受け止め方が出ている。ECBスタッフのユーロ圏経済に関する見通しで、2008年と2009年のGDP(国内総生産)見通しが下方修正された。ダーリング英財務相は「英経済は過去60年間で恐らく最悪の下降局面に直面しており、予想以上に深刻で長期間続く」(8/30付英紙ガーディアン)と発言。英中銀は4日、政策金利を5.00%に据え置くことを決定。豪準備銀行は2日、政策金利を予想通り0.25%引き下げた(7.00%へ)。
米経済指標では、7月製造業新規受注指数、8月ISM非製造業の総合指数、景気指数は上振れとなったが、8月ADP全米雇用報告は下振れ、週次新規失業保険申請件数は予想以上の増加となり、そして、8月雇用統計では雇用者数の減少幅が予想を上回り、7月、6月の減少幅も拡大修正され、失業率は6%台に上昇した。

〜円金利〜

先週の動き(9月1日〜9月5日)

ニューヨーク原油先物価格が7月11日につけた147.27ドルをピークに下落基調となったのは世界的な景気減速が背景にある。日欧米の景気後退により、原油などに対する需要が後退するとの観測から、原油先物価格が下落傾向となり、それまで円やドルで資金を調達し、原油などの商品や資源国の株式などに振り向けていた投資家の資金が一斉に引き上げられ、ポジションの巻き戻しの影響で外為市場でのドルや円が上昇し、新興国の通貨下落も引き起こした。ヘッジファンドなど損失を蒙った投資家も多かったとみられるが、その影響もあってか、日本の債券先物市場では数千億円ものポジションで短期的な売買を繰り返し、市場を混乱させるような投資家の動きも見られた。ただし債券は短期的な上げ下げはあったものの、質への逃避などの動きから総じて堅調地合となった。日本の景気後退観測も債券にとってフォローの材料となっているが、いまのところ日銀の利下げまでは意識されておらず、10年債利回りの1.4%水準では引き続き高値警戒感も強い。当面は世界的な資金の流れの変調の動きを東京市場でも受けやすく、債券も先物主導で乱高下する場面もありそうだが、結果として高値圏でのもみ合い小動きとなり方向感なき展開が続くものと予想される。

今週の予想(9月8日〜9月12日) 長期金利の予想レンジ 1.35%〜1.55%

  • ※当レポートでは米ドルをドルと表記しています。

 

  • ※本資料のご利用については、必ずディスクレーマー(免責条項)をお読みください。

レポート提供:株式会社フィスコ

http://www.fisco.co.jp/

株式会社フィスコは1995年5月に設立された日本では数少ない独立系の金融市場の調査機関として、機関投資家や個人投資家へリサーチサービスを提供しています。

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