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為替・金利レポート
フィスコ為替・金利レポート:1週間のポイントと円金利 2008年8月25日〜8月29日

〜経済指標格差にドルは対欧州通貨を中心に堅調〜

米証券大手買収思惑の後退など金融不安は残るものの、米経済指標の持ち直しにより経済への悲観的見方が後退したのに対し、欧州経済指標が悪化したことで、欧州通貨を中心にドル買いが優勢になった。
米経済指標では、7月の中古住宅販売件数は上振れ、新築住宅販売件数は下振れも、7月耐久財受注が2ヶ月連続で好調さを示し、4〜6月期GDP(国内総生産)改定値は予想を上回る上方修正。7月個人所得は3年ぶりの減少となったが、8月の消費者信頼感指数、シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回った。一方、独・8月IFO業況指数の予想以上の低下、ユーロ圏と独・8月消費者物価指数速報値は伸びが鈍化し、英・8月住宅価格は下落した。なお、日本は7月のインフレ率上昇、失業率低下、鉱工業生産指数予想外の上昇、また、総合経済対策への期待があり、円買いも優勢になった。
26日に公表された8/5米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録では、インフレへの懸念もかなり表明されたが、景気や金融市場の状況に対する下振れ警戒がむしろ前面に出ており、そこでは「次の動きは引き締め」とのFRB(連邦準備理事会)内での幅広い合意はあるとはいえ、「現在の政策スタンスは格段に緩和的とも見られない」としていた。
ロシアが南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認したことで、欧米諸国の反発が強まった。

〜円金利〜

先週の動き(8月25日〜8月29日)

29日に発表された7月の全国の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、前年同月比で2.4%の上昇となり2%台に乗せてきた。しかし、これは事前に予想されていたことで市場への影響は限られたが、今後の物価の動向には注意も必要となろう。債券相場は先物に買い仕掛けが入ったように、景気後退も意識されるとともに、9月10日の債券先物9月限の最終売買日も控えて、買戻し圧力も強まりやすい。ただし、10年債利回りの1.4%や5年の1%割れでは高値警戒感も強い。2年債利回りも0.7%割れとなれば、日銀による利下げも意識される水準であるため、投資家もこの水準では慎重姿勢となっている。しかし、当面、日銀は金融政策を変更しづらく、債券の需給要因次第では2日に入札が予定されている10年債利回りで1.4%を割り込む場面もありそうである。懸念されていた平成20年度補正予算では赤字国債は発行しないことが決められた。仮に赤字国債発行となれば、ここにきてほとんど意識されなかった国債需給への懸念といったものも出てくる可能性があったが、それは回避され、これも債券相場にとってはフォローの材料となろう。債券相場は中心限月の移行あたりまでは総じてしっかりした展開が続きそうである。

今週の予想(9月1日〜9月5日) 長期金利の予想レンジ 1.35%〜1.45%

  • ※当レポートでは米ドルをドルと表記しています。

 

  • ※本資料のご利用については、必ずディスクレーマー(免責条項)をお読みください。

レポート提供:株式会社フィスコ

http://www.fisco.co.jp/

株式会社フィスコは1995年5月に設立された日本では数少ない独立系の金融市場の調査機関として、機関投資家や個人投資家へリサーチサービスを提供しています。

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