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数学の知識が生かせるファンドマネージャーの仕事
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- なぜ、ファンドマネージャーを目指したのですか?

昔から数学が好きだったので、その力を活かせる仕事に就きたいと考えていました。そのような中、保険会社に将来のリスクについて評価、分析するアクチュアリーという仕事を目指している先輩がいたので、T&D保険グループの一社の前身である太陽生命保険相互会社に入社しました。入社当初は、保険の現場で働くというイメージを持っていましたが、会社的には運用のできる人間を育てようという気運が高まっていたため、最初から運用部門に携わることができました。
その後も社内の異動によりいろいろな運用部門を経験しましたね。米国の投資顧問会社に出向したときは、米国の株式や債券市場を間近で見ることができました。だからファンドマネージャーを目指したというよりも、気付いたらファンドマネージャーになっていたというのが正直な感想です。同期会に出席しても、まわりは保険の現場で働いている人ばかりなのでほとんど話についていけません(笑)。
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- いまの仕事の醍醐味はなんですか?
いまの仕事はいろんなファンドマネージャーと出会うことができます。ファンドマネージャーによって運用手法が違うので、いろいろな刺激が得られます。例えば米国のサブプライム問題が浮上している中、多くのファンドがパフォーマンスを悪化させていますが、なかにはショート(売り)をしてパフォーマンスを上げているファンドマネージャーもいます。そういった人たちの運用のやり方を見て、収益機会はいろんなところにあるんだなと感心させられます。
それに新しいマーケットが見られるのも、ファンドマネージャーの仕事の醍醐味ではないでしょうか。例えば株式ならば、主要先進国のマーケットばかりではなく、中国やインドなどの新興国のマーケットも見ることができます。
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- ファンドマネージャーの仕事で印象深い出来事はありましたか?
米国の金利が大きく下がった2003年ですね。世の中で「デフレスパイラル」と盛んにいわれていた時代です。本当にあのときは大変でしたが、ファンドマネージャーにとって大切なことを学べたと思います。債券の売り買いはファンダメンタルズをベースにして考えるわけですが、2003年のようにマーケットに何かが起こった場合、多くの人がファンダメンタルズという基本を忘れてしまいます。
例えばデフレスパイラルという言葉が独り歩きしたときも、みんながデフレスパイラルという言葉に翻弄されてしまいました。結局、デフレスパイラルは起きなかったわけですが、そういうときは得てしてマーケットが行き過ぎてしまっています。だからこそマーケットを冷静に見つめ、ポジションを取っていく姿勢が大切です。なるべく第三者的に考え、常に冷静でいられるように心がけています。
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- どんな休暇の過ごし方をしていますか?
休みの日は近くの公園に家族と遊びに行ったりします。基本的には家族との時間を優先にしますが、自分だけの時間が出来たときは、数学を勉強します。大学で学ぶ数学は高校までの計算が中心の算数とは全く異なりかなり哲学に近いという印象を持ちました。結果的にあまり成績も良くなかったですが、今でも仕事でも役に立つ統計学を中心に時間が許せば一日中やっていることもあります。クオンツ運用にも確率統計を使いますし、委託先の運用会社の人と話すときにも役立ちます。
テレビをボーっと眺めている時間も好きというよりも、自分にとって必要な時間だと思いますね。ボーっとテレビを眺めているだけですが、その間に運用の反省などをしています。それが次の運用につながっています。

中埜真二氏
T&Dアセットマネジメント株式会社 ファンドマネージャー
1990年4月に太陽生命保険相互会社に入社。財務総務室(現・財務企画室)に配属され、運用に携わる。2004年3月より現職となる。運用経験年数は約17年。
(このインタビューは2007年8月8日に行われました。)
- インフレ時でも資産価値を維持する物価連動国債
- 運用はインデックス運用に定評があるバンガード社が運用
- 3月の金利上昇局面でも債券価格の下落を抑える
- インフレの到来は誰にも読めないからこそ常に注意する
- 数学の知識が生かせるファンドマネージャーの仕事
- インタビュー後記(from MONEYKit編集部より)


